[写真]=Lega Pallavoro Femminile

 6日(月)にセリエA女子の第16節が行われ、石川真佑が所属するノヴァーラは、福留慧美所属のミラノと対戦した。石川と福留は揃ってスタメンに起用され、日本人対決が実現した。

 その第1セットは1点目からラリーとなる。福留がセッターに向けてレシーブしたボールが大きくなりノヴァーラのコートに返してしまうという珍しいミスをし、そのチャンスボールを託された石川がスパイクを決め、ノヴァーラが1点目を取る。中盤までミラノは2点差が詰められずにゲームが進んでいたが、ノヴァーラのお見合いにより17-17に追いつき、また直後の石川のスパイクをミラノのエースであるパオラ・エゴヌがブロックで仕留め、ミラノは逆転に成功。そこから6連続ポイントを奪ったミラノの勢い止まらず、1セット目は25ー19でミラノが先取する。

 1セット目終盤、ブロックに捕まり始めベンチに下がった石川だったが、2セット目もスタートからコートに立つ。スタートからノヴァーラがブレイクを重ね、石川のノータッチエースも炸裂し0ー5とする。その後もノヴァーラがブロックポイントを重ねるなどして流れを渡さない。大幅にリードしたノヴァーラはサーブでも圧倒し、福留もエースを取られる。なかなか守備が安定せず思うような攻撃ができないミラノだったが、福留も途中でベンチに下がり、このセットは14ー25の大差をつけてノヴァーラが取り返す。

 3セット目、序盤にブレイクを重ねたミラノが先行する。追いかけるノヴァーラは中盤、じりじりとその点差を詰めていく。石川はサーブレシーブや、ラリー中に前に落とされたフェイントを拾うなど、守備でも貢献。そして終盤にはサービスエースを決め1点差に追いつく。そこからブレイクに成功したノヴァーラが先にセットポイントを掴み、最後はサービスエースを決めてこのセットを制し勝利に王手をかける。

 続く4セット目は3セット目同様の入りでミラノリードで試合が進む。中盤の5連続ポイントで1点差まで追い上げるノヴァーラに、またもや逆転を許すかというミラノだったが、このセットはミラノが逃げ切る形でセットを取り、セットカウント2ー2で勝負の行方は最終第5セットにもつれこむ。

 石川のサーブから、勝負が決まる第5セットがスタート。一進一退の攻防で、両者粘りのラリーを見せる。終盤、ノヴァーラがブレイクし11ー9と2点差をつけたところでミラノがタイムアウトを要求。その直後のサーブでミラノのレセプションを崩しダイレクトで得点、また次のサーブでエースをとり、このセット初めて4連続ポイントを奪い、ノヴァーラが前に出る。最後は石川が苦しい体勢からブロックアウトを決め15ー12でこのセットを制し、ノヴァーラが勝利を飾った。

 石川はすべてのセットに出場し、サービスエースの3点を含む10得点をあげた。一方の福留は1、2セット目は出場したが途中交代となり、チームもフルセットで敗れる悔しい結果となった。なお、2024年10月に行われた両チームの試合もフルセットでノヴァーラが勝利しており、ミラノはリベンジとはならなかった。

 また今試合でノヴァーラが勝利したことで3位ノヴァーラ、4位ミラノのままとなり、順位変動はない。次戦の第17節では、ミラノは12日(日)3:30よりクーネオと、ノヴァーラは13日(月)0:00よりローマと対戦する。

■試合結果

ノヴァーラ 3ー2 ミラノ

第1セット 19ー25
第2セット 25ー14
第3セット 25ー23
第4セット 23ー25
第5セット 15ー12