第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー2025)の女子準々決勝が7日(火)に行われた。
Aコート第1試合では前回女王の就実(岡山)と、インターハイベスト4の大阪国際(大阪)が対戦。同日に行われた3回戦で就実は鹿児島実(鹿児島)に、大阪国際は福工大城東(福岡)にストレート勝利を収めていた。両者の戦いは、1年生で司令塔の加藤由詩を軸として大阪国際の猛追を凌いだ就実に軍配が上がった。大会連覇に向け、センターコートに駒を進めた就実は11日(土)に行われる準決勝で共栄学園(東京)と対戦する。
Dコート第1試合では大エース秋本美空を擁する共栄学園と、忠願寺姉妹を中心に躍動するインターハイ3位の東九州龍谷(大分)が激突した。3回戦では、2023年大会優勝の古川学園をストレートで下した共栄学園。対する東九州龍谷も松山東雲(愛媛)に2ー0で勝利をあげている。粘り強いブロック&ディフェンスから、好調な秋本を軸とした多彩な攻撃で、優勝候補の一角である東九州龍谷相手に終始主導権を握った共栄学園は、ストレートで勝利を収めた。1回戦から1セットも落とさず破竹の勢いで5年ぶりの4強入りを果たした共栄学園は、前回女王の就実との準決勝に挑む。
続くAコート第2試合で対戦したのは、前回大会準優勝の下北沢成徳(東京)と4年連続36度目の出場となる名門の熊本信愛女(熊本)だ。シード校として2回戦から登場し、勝ち上がってきた両者。第1セットを、終盤に流れを掴んだ下北沢成徳が取り切ると、続く第2セットも20点を前に下北沢成徳が7連続得点で熊本信愛女を突き放す。キャプテンでエースのイェーモンミャがチームを牽引した下北沢成徳が第2セットも奪い、2ー0で準決勝に進出した。なお、下北沢成徳は準決勝で金蘭会(大阪)と対戦する。
また、Dコート第2試合では島根県勢として40年ぶりのベスト8入りを果たした安来(島根)とインターハイ女王の金蘭会が対戦した。安来は2回戦で登場して以降、全2試合をフルセットで勝利。対する金蘭会は初戦となった2回戦では硬さも見られたが3回戦の長岡商(新潟)戦では本来の力を見せつけ、快勝してみせた。金蘭会は続く準々決勝でも試合を通してその実力を遺憾なく発揮。第1セットを25ー10、第2セットを25ー12で取るなど安来を圧倒し、下北沢成徳の待つ準決勝に進んだ。
春高バレーの女子準々決勝の結果、および11日(土)に開催される準決勝の組み合わせは以下の通り。
◼︎春高バレー2025女子準々決勝試合結果
就実(岡山)2ー0 大阪国際(大阪)
(25ー16、25ー21)
共栄学園(東京)2ー0 東九州龍谷(大分)
(25ー16、25ー21)
下北沢成徳(東京)2ー0 熊本信愛女(熊本)
(25ー20、25ー16)
安来(島根)0ー2 金蘭会(大阪)
(10ー25、12ー25)
■春高バレー2025女子準決勝組み合わせ
就実(岡山)vs 共栄学園(東京)
下北沢成徳(東京)vs 金蘭会(大阪)