エリック・サリバン氏※写真は現役時代[写真]=Getty Images

 6日、アメリカバレーボール協会(USAV)が女子アメリカ代表のヘッドコーチにエリック・サリバン氏が就任したことを発表した。

 前任のカーチ・キライ氏が15年間女子アメリカ代表を率いた後、男子代表監督に就任した昨年10月からヘッドコーチの座は空席だったが、サリバン氏が指揮を執ることが決定した。

 サリバン氏は現役時代、1994年から2004年までアメリカ代表のリベロとして2000年のシドニーオリンピックと2004年のアテネオリンピックに出場した経験を持ち、スイス、スペイン、オランダ、ロシアのクラブでプレーした。

 現役引退後、コロラド大学、ネブラスカ大学、テキサス大学のアシスタントコーチに就任し、テキサス大学の3度の全国タイトル獲得に貢献した。また15年間、USAVにさまざまな立場で関わっており、過去3回のオリンピックで男子アメリカ代表チームのチームリーダーを務め、2011年の女子U20世界選手権でアメリカ代表チームを指導してきた。

 女子アメリカ代表監督に就任したことについてサリバン氏は「アメリカ女子代表チームのヘッドコーチとして新たな責任を担うことを光栄に思い、興奮している」と語った。また、「カーチ・キライ氏は素晴らしい功績を残してくれた。私はこの素晴らしいチームで彼が成し遂げてきた仕事を引き継ぐことを約束する。私の目標は、強固な基盤を築き、選手たちが最高レベルで競い合いながら、最大限の可能性を発揮できる環境を作ることになる。この才能ある選手たちと一緒に、これからの課題に備えながら仕事ができることを楽しみにしています」と意気込みを語った。

 また、USAV会長のジョン・スパロー氏は「代表チームのヘッドコーチの役割は、他のコーチの役職とは異なる。選手補強や資金調達ではなく、エリートレベルの戦略、国際大会のニュアンスの理解、高いパフォーマンス環境の管理が求められる。すぐに仕事に取り掛かり、その専門知識をもたらす人材が必要だった。エリックは明らかに適任だった」と述べた。

 サリバン氏は1年目となる2025年、6月4日から8月3日まで開催されるネーションズリーグと、8月22日から9月7日までタイで開催されるバレーボール世界選手権でアメリカ代表を率いる予定だ。

 コーチとして多くの経験を持つサリバン氏がどのように女子アメリカ代表を指揮していくのか期待がかかる。

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VOLLEYBALL KING 編集部

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