9日、大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の東京グレートベアーズは、ドイツ・ブンデスリーガのデューレンにレンタル移籍中のリベロ、野瀬将平(31)が2024-25シーズンをもって現役引退することを発表した。
野瀬は、慶應義塾大学在学中の2015年に東京GBの前身であるFC東京に内定。2017年からは選手としてだけでなく、チーム運営のためにスポンサー営業も行う。また、2020年にはイスラエルのクラブに、2021年にはフィンランドのクラブに移籍し、海外でもプレーの経験を積んだ。
そして2021年、FC東京が休部に追い込まれた際には、自身が営業を行っていた株式会社ネイチャーラボへの交渉と提案を重ね、その努力が実り、FC東京は株式会社ネイチャーラボに譲渡されることが決定し、2022-23シーズンからは東京GBという新たな名前に生まれ変わった。野瀬自身も入団し、選手兼任でコミュニケーションマネージャーにも就任。2023-24シーズンからはドイツのブンデスリーガのデューレンにレンタル移籍していた。
そんな、選手兼任でチームに尽力してきた野瀬が2024-25シーズンを以て現役を引退する。なお、引退後の2025年5月からは、東京GBのクラブスタッフとしてU-15の運営などに携わることが決定している。
野瀬はクラブ公式サイトを通して、「2024-25シーズンをもって、バレーボール選手を引退することに決めました。24年間、多くの方の支えがなければ、私のような選手がこの歳まで大好きなバレーボールを続けることはできなかったと思います。多くの仲間と出会い、多くの喜怒哀楽を経験し、かけがえのない人生の財産を得ることができました。改めてチームメイト、スタッフ、恩師の先生方、ファンの皆さま、関わっていただいた全ての皆さまに感謝申し上げます。そして自分の意志を尊重してくださり、わがままを許してくださった、ネイチャーラボ、グレートベアーズの皆さんに改めて深く感謝いたします。残りのシーズンを全力で楽しんで笑って引退したいと思います!」とコメントを発表。自身のSNSでも引退について言及している。
現役引退後はクラブスタッフとしてチームを支え、若いバレーボール選手の育成に尽力する野瀬の今後の活躍にも注目していきたい。