[写真]=CEV

 8日から10日にかけて欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する女子チャンピオンズリーグ(WCL)のリーグラウンド第5節が行われた。

 ヨーロッパの各国リーグの上位チームが集うWCL。リーグラウンドはグループAからEまでの5グループ各4チームに振り分けられ、ホームアンドアウェー方式の2回総当りで争う。各組の2位チームと3位チームの最上位1チームがプレーオフに出場し、その勝者が各組の1位チームが待つ準々決勝へと駒を進めていく。

 2024―25シーズンのWCLにはイタリアのセリエA女子でプレーする関菜々巳(コネリアーノ)と福留慧美(ミラノ)が参加しており、リーグラウンドではコネリアーノがグループA、ミラノがグループCに分けられている。両チームはすでにグループ2位以上で終えることを決めている中、第5節では、コネリアーノはこれまで白星のないクロアチアのムラドストと、ミラノはこれまで1勝3敗としているポルトガルのFCポルトとの対戦となった。

 関はスタートからの起用となった。1セット目、8-8の場面からコネリアーノが8連続ポイントを奪い一気にリードをつける。そのままの勢いで25-16で先取したコネリアーノは、2セット目も序盤からブレイクを重ねる。5-9の場面から4連続失点をし追いつかれたコネリアーノだったが、中盤以降も要所で連続ポイントを奪い、徐々にその差を離していく。2セット目も25-16で制したコネリアーノが勝利に王手をかける。

 3セット目、序盤に7連続ポイントを奪いリードしていたコネリアーノだったが、直後に6連続失点で追いつかれ、さらに終盤でブレイクを許し相手が先に20点台にのせる。コネリアーノも20点にのせなんとか追いつくが、関はそこでベンチに下がる。23-22で1点ビハインドのところから、セリアAリーグ戦で全勝中の意地を見せたコネリアーノがブレイクに成功、最後は相手のフェイントを高い壁で防ぎ、25-23と終盤の逆転をものにし、ストレートでの勝利となった。

 関は3セット目の終盤で交代にはなったが、1、2セット目はフル出場し、ミドル、サイドと多彩な組み立てでトスをあげ、またサービスエースで自身でも1点をもぎ取った。守備面でも相手のスパイクを拾い、何度も次の攻撃に繋げる姿を見せ勝利に貢献した。

 一方の福留はベンチスタート。1セット目は序盤から何度もブレイクを重ねたミラノが25-13と大差をつけて先取する。2セット目は中盤までリードを許したミラノだったが、終盤17-21と4点ビハインドのところから追い上げを見せ、相手に一度セットポイントを握られた22-24の場面から4連続得点に成功、26-24と逆転に成功し2セット目も連取する。2セット目の逆転劇で勢いに乗るミラノは、3セット目も序盤から連続ポイントを重ねる。終始リードを保ったミラノが25-16で勝ち切り、今試合福留の出番はなかったが、チームとしてはストレートでの勝利を収めた。

 第5節を終えて、5連勝のコネリアーノはグループAの首位、4勝1敗のミラノはグループCの2位につけている。次戦リーグラウンド最終戦となる第6節は、23日(木)1:00より、ミラノは前回の対戦で敗戦したトルコのワクフバンクとリベンジをかけて対戦、コネリアーノは同日4:30に現在2位につけるポーランドのジェシュフと対戦する。