第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)は1月5日(日)から1月7日(火)、1月11日(土)、1月12日(日)の日程で実施される。
11日(土)は準決勝が行われ、第1試合では女子の共栄学園(東京) vs 就実(岡山)のカードで対戦が行われた。
第1セット、ファーストポイントは就実のアウトサイドヒッター(OH)、福村心優美となった。対する共栄学園はここまでの戦いと同様、エースの秋本美空を中心に得点を重ねた。秋本の2連続サービスエースから流れに乗った共栄学園は、8ー4とリードしてテクニカルタイムアウトを迎えるも、追い上げる就実が1点差まで迫った。それでも共栄学園は再びリードを広げると、先に20点台へ乗せ、終盤では1年生の山下裕子が2連続でのブロックを見せるなど守備でも得点し、25ー17で第1セットを奪った。
第2セット、1ー1の場面で就実の比留間美晴のサービスエースが決まると、エースの福村も勢いに乗り5ー3と前に出た。テクニカルタイムアウトもリードして迎えた就実は、タイムアウト明けも福村を中心に攻撃し、共栄学園に逆転させずに試合を進めた。追いかける共栄学園は164センチのOH、宇都木乃愛の攻撃で14ー14で追いつくと、その後は互いに譲らない展開となった。両チームともに20点台に乗せる拮抗した戦いは、福村がサーブに回った場面で連続ブレイクとなった就実が制し、25ー21でこのセットを奪い返した。
第2セットを奪った就実は、第3セットでも勢いを落とさず4ー1でリードした。一方の共栄学園は、第2セットでやや決定率を落とした秋本がこのセットでは再び息を吹き返し、8ー4と逆転に成功した。追いかける就実は点差を縮める場面も見られながらも、なかなかその背中を捕らえることができずに試合が進んだ。就実は19ー14とビハインドの場面で宇都木の攻撃をブロックで仕留めたほか、21ー19でフェイントを相手のコートに落とすなど逆転のきっかけを作ったものの、序盤に許した点差を詰めることができず25ー21で共栄学園が第3セットを奪った。
続く第4セット、6ー4の場面で秋本が今日4本目のサービスエースを決めるとさらにリードを広げた。あとがない就実はOHの高橋凪やエースの福村にトスを集めリズムを作ろうとするも、16ー10と点差は徐々に広がる形となった。それでも就実は14ー18の場面では宇都木をブロックし、その直後に高橋がスパイクを決めると、2点差まで追い上げた。さらに終盤秋本にスパイクミスが出ると、すかさず福村が得点し、20ー20とついにその背中を捕らえた。デュースの戦いとなったこのセットだったが、最後はブロックに阻まれ26ー24で共栄学園が第4セットを奪いこの試合に勝利した。
この試合に勝利した共栄学園は19年ぶりに決勝の舞台へ進んだ。決勝は明日12日(日)11:00より行われ、このあと行われる下北沢成徳(東京)と金蘭会(大阪)の勝者と対戦する。
■試合結果
共栄学園 3ー1 就実
第1セット 25ー17
第2セット 21ー25
第3セット 25ー21
第4セット 26ー24