[写真]=金田慎平 ※写真は2025年1月6日撮影

 第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)は1月5日(日)から1月7日(火)、1月11日(土)、1月12日(日)の日程で実施される。

 11日(土)は準決勝が行われ、第2試合では女子の下北沢成徳(東京) vs 金蘭会(大阪)のカードで対戦が行われた。

 第1セット、4連続ポイントで下北沢成徳が前に出る。イェーモンミャを中心に得点を重ねる下北沢成徳は金蘭会を寄せ付けずに試合を進め、8ー2でテクニカルタイムアウトを迎えた。追いかける金蘭会は、大森咲愛がチームをけん引し点差を縮めにかかり、3連続ポイントで14ー10と追い上げる。中盤から終盤にかけて金蘭会がブレイクを取る場面もありながらも、下北沢成徳も負けじと連続ポイントを取り再び点差を離すと、最後はスパイクを決め切り25ー20で下北沢成徳が第1セットを奪った。

 第2セットは金蘭会がリードする入りとなった。5ー3の場面で強烈なブロックを決めた金蘭会は、そのプレーから勢いに乗りリードを保ったまま試合を進めた。負けられない下北沢成徳はブロックポイントで10ー10と同点に追いつくと、直後に再びブロックで得点し逆転に成功。中盤、下北沢成徳が連続ポイントで流れを作ると、今度は金蘭会が連続ポイントで再び前に出るなど、互いに点を取り合う展開が続いた。20点台に乗せたあともレベルの高いプレーを見せた両チームだったが、リリーフサーバーの岡日和の活躍が光った金蘭会が流れに乗り25点目を奪い、このセットを取り返した。

 第3セットも両者ともに連続ポイントを取り合い油断できない状況が続いたが、その展開を先に抜け出したのは第2セットを取り返した金蘭会となった。流れに乗った金蘭会は、16ー10と大幅にリードしてテクニカルタイムアウトに入り、タイムアウト明けにはサービスエースでの得点も見られた。金蘭会はその後も攻撃の手を緩めずに攻め続けると、最後は西村美波がスパイクを決め、25ー20で第3セットを連取した。

 続く第4セットは序盤、一進一退の攻防となったが、その後下北沢成徳が連続ポイントを奪う形となった。あとがない下北沢成徳はエースのイェーモンミャにトスを集めて得点を重ね、このセットで勝負を決めたい金蘭会が食らいつく展開となったが、一度前に出た下北沢成徳は簡単には追いつかせない。終盤に追い上げを見せた金蘭会だったが、下北沢成徳は荻野明花が25点目を奪い、最終第5セットへと持ち込んだ。

 勝負の第5セットは、互いに気迫のこもったプレーを幾度も見せた。点差のつかない試合展開となったが、きっかけを作り連続ポイントを奪ったのは下北沢成徳だった。追いかける金蘭会は大森と西村のダブルエースで食らいつくも、最後は下北沢成徳が取り切り15ー12で第5セットを奪った。

 この試合に勝利した下北沢成徳は、明日12日(日)11:00より、共栄学園と決勝を戦う。

 ■試合結果

 下北沢成徳 3ー2 金蘭会

 第1セット 25ー20

 第2セット 22ー25

 第3セット 20ー25

 第4セット 25ー19

 第5セット 15ー12

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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