第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー2025)の男子準決勝が11日(土)に行われた。

 第1試合ではインターハイ、国民スポーツ大会と合わせた高校三冠と春高バレー3連覇を狙う駿台学園(東京)と、26年連続37度目の出場となった市立尼崎(兵庫)が対戦した。駿台学園は第1シードとして2回戦から登場して以降、1セットも落とさず準決勝に駒を進めた。一方の市立尼崎はノーシードから4年ぶりのベスト4入りを果たしており、準々決勝では前回大会準優勝の福井工大福井(福井)をストレートで下している。

 駿台学園は試合開始からその実力を遺憾なく発揮。第1セットを25ー14と危なげなく先取すると、続く第2、第3セットでは市立尼崎に詰め寄られる展開や、追いつかれる場面がありながらも司令塔である三宅綜大の巧みなトスワークを軸に得点を重ねる。データを駆使した戦術と高い修正力でストレート勝利を収めた駿台学園は偉業達成に向け、決勝進出を果たした。

 続く第2試合ではインターハイ準優勝の東福岡(福岡)と、「ミラクル東亜」の異名を持つ東亜学園(東京)が激突。今大会第3シードの東福岡は激闘を繰り広げた名門、星城(愛知)との3回戦などを経て、準決勝に辿り着いている。対する東亜学園はシード校として迎えた初戦の2回戦から苦戦を強いられながらも、準々決勝では前回大会や今季のインターハイでベスト4の鎮西(熊本)相手に大金星。7年ぶりとなる準決勝に進んだ。

 試合は武器であるブロックや粘り強いディフェンスから縦横無尽に得点し、終始主導権を握った東福岡が危なげなく3ー0で勝利を収め、優勝を飾った2021年大会以来となる決勝進出を決めた。また、東亜学園は持ち前のコンビやディフェンスを発揮しきれず、ベスト4で姿を消すこととなった。

 決勝に進出した駿台学園と東福岡は今季のインターハイ決勝でも対戦しており、同大会では駿台学園が優勝を果たしている。2021年大会以来となる春高バレー決勝での両者の戦いに目が離せない。

 春高バレーの男子準決勝の結果、および12日(日)に開催される決勝の組み合わせは以下の通り。

◼︎春高バレー2025男子準決勝試合結果

駿台学園(東京)3―0 市立尼崎(兵庫)
(25ー14、25ー18、25ー23)
東福岡(福岡)3―0 東亜学園(東京)
(25ー10、25ー17、25ー18)

■春高バレー2025男子決勝組み合わせ

駿台学園(東京)vs 東福岡(福岡)

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VOLLEYBALL KING 編集部

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