[写真]=Lega Pallavolo

 12日(日)から13日(月)にかけてセリエA男子の第16節が行われた。

 今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル移籍中のOH垂水優芽が在籍している。

 15連勝中のペルージャは、2位につけるトレンティーノと対戦し石川は1セット目の終盤から出場、すべてのセットに出場した。石川は得意のクロスを中心にスパイクを重ねると、サービスエースでも得点、またラリー中の細かい繋ぎも丁寧にこなしてチームに貢献。取っては取り返されセットカウント2ー2で迎えた最終第5セットはデュースとなり20点台までもつれる大激戦となった。一進一退で試合が進んでいた中、サーブレシーブを受けた場面で石川が足を痛め途中交代、また同じOHのオレク・プロトニツキも足を痛めて途中交代となるアクシデントが発生。選手交代をしてなんとか勝利を掴みたいペルージャだったが、相手のサーブに崩される中ブレイクを許し、最後はスパイクミスとなってフルセットの末、今シーズン初の黒星を喫し連勝記録は15でストップとなった。

 そしてミラノはヴェローナと対戦、大塚はベンチスタートとなった。1セット目、取っては取り返される拮抗した展開で終盤まで点差がつかずに進むが、先に20点にのせたミラノがそこから3連続ポイントを奪い一気に走り抜け、25-21で先取する。2セット目もお互いにブレイクを取られては取り返す形で試合が進み、どちらが先に前に出るかというところで、流れを掴んだのはヴェローナだった。中盤以降に要所でブレイクを重ね、ミラノにはブレイクを許さなかったヴェローナが2セット目を取り返す。

 3セット目は序盤からブレイクを重ねたミラノが先行して試合が進み、終盤まで相手に流れを渡さず、終始リードしてこのセットは25-17と大差でミラノが制す。ここで決めたい4セット目、ミラノは中盤に点差をつけ、このセットもリードを保ち試合を進めていく。大塚は23-20の場面で後衛でコートイン。入ってすぐにサーブで狙われるも安定のレセプションを見せ、24点目獲得につなげる。最後はミラノのブロックが決まり25点目を挙げ、セットカウント3ー1での勝利となった。

 一方のチステルナはチヴィタノーヴァと対戦し、垂水はベンチスタートとなった。1セット目序盤は一進一退の攻防が続くが、先に前に出たのはチヴィタノーヴァ。中盤以降ブレイクを重ね先行し、チステルナも追い上げを見せるが力及ばず23-25でチヴィタノーヴァが先取する。2セット目も中盤に前に出たのはチヴィタノーヴァで、それを追いかけるチステルナという構図に。中盤以降、なかなかブレイクができないチステルナは苦しく、そのまま1セット目と同様の展開で2セット目も落とす。

 あとがないチステルナは3セット目、序盤から点を離されまいと食らいつく。中盤に2点差が開き、それを追うチステルナだったが、17-19の場面からまさかの6連続失点で一気に25点目をとられ、17-25とセットを奪えないまま、垂水の出場機会もなく、ストレートでの敗戦となった。

 次戦第17節は、19日(日)4:30より垂水所属のチステルナはパドヴァと対戦し、大塚所属のミラノは20日(月)1:00よりピアチェンツァと対戦、石川所属のペルージャは同日3:30よりチヴィタノーヴァと対戦する。

■試合結果

・石川祐希(ペルージャ)
vsトレンティーノ(●2-3)
途中出場で15得点

・大塚達宣(ミラノ)
vsヴェローナ(〇3-1)
途中出場

・垂水優芽(チステルナ)
vsチヴィタノーヴァ(●0-3)
出場なし