[写真]=坂口功将

 大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第13節GAME1が18日(土)に行われ、エントリオにてクインシーズ刈谷とSAGA久光スプリングスが対戦した。

 ここまで9勝13敗で9位につける刈谷は、前節ではAstemoリヴァーレ茨城相手に1勝1敗の痛み分け。対するSAGA久光はここまで15勝9敗の6位につけており、第9節から7連勝としていたが、前節GAME2で埼玉上尾メディックスに敗戦、連勝記録がストップしていた。

 ホームの刈谷はアウトサイドヒッター(OH)に鴫原ひなたと笠井季璃、ミドルブロッカー(MB)に横田真未とバムルンスック・ハッタヤ、セッター(S)に髙佐風梨、オポジット(OP)にカヤ・グロベルナ、リベロ(L)に中村悠をスタメンに起用。

 一方のSAGA久光はOHに北窓絢音と深澤めぐみ、MBに荒木彩花と平山詩嫣、OPにステファニー・サムディ、Sに栄絵里香、Lに西村弥菜美を起用した。

 1セット目、序盤は取っては取られての試合展開となるが、平山のサービスエースを皮切りにSAGA久光が連続ポイントを奪い9ー12とし、点差を離しにかかる。しかしブロックポイントを取り、粘りのラリーを制するなどした刈谷がすぐに追いつき、そして逆転に成功。さらにリリーフサーバーで登場した鍋谷友理枝がサービスエースを取り、20ー17と刈谷がそのリードを広げる。刈谷がセットポイントを握る中、そこから荒木と深澤のブロックポイントが光り24ー23と1点差に詰め寄るSAGA久光。しかし最後は長いラリーを刈谷がブロックで制し25-23で逃げ切る形で先取する。

 続く2セット目、スタートからお互いに粘りを見せラリーが展開され、拮抗した入りとなる。1セット目にあまり打数がなかったMBの荒木が得点を重ね、SAGA久光が先行する。しかしグロベルナのサービスエースで11ー12と1点差に迫った刈谷にたまらずSAGA久光がタイムアウトを要求。そのタイムアウト明け、長いラリーをグロベルナが決め切りブレイクに成功、同点に追いつく。1セット目同様、中盤に逆転されるという展開は避けたいSAGA久光。深澤が躍動し、勢いに乗るグロベルナをブロックで止めると、自身も連続してスパイクを決め、13-17とSAGA久光が再び点差を離し始める。その後も流れを相手に渡さなかったSAGA久光が17-25でセットを取り返す。

 3セット目、荒木のブロックポイントで序盤にSAGA久光が前に出る。流れに乗ったSAGA久光がブレイクを重ねその点差を離していく。なんとか追いつきたい刈谷だが、サーブで苦しめられなかなか思うような攻撃が組み立てられない。選手交代をしながら追い上げたい刈谷だったが、サーブ&ブロックを機能させ勢いに乗るSAGA久光がこのセットは走り、最後はサムディがクロスにスパイクを決め切って17-25でこのセットを取り、勝利に王手をかける。

 注目の4セット目、後がない刈谷だったがSAGA久光のサーブと多彩な攻撃を止められず、序盤から5点のリードを許す。リードするSAGA久光は、深澤と平山を攻撃の中心にブレイクを重ねていく。刈谷は3セット目から途中出場で入ったルーキーの吉永有希、そしてLの立石優華が活躍を見せ、徐々にその点差を詰めていく。スパイクのアウト判定をチャレンジしインが認められると、続けてブロックポイントも飛び出す。SAGA久光のミスもあり流れに乗った刈谷は脅威の6連続ポイントで追い上げ22ー22の同点に追いつく。デュースになる中、横田のブロックポイントが炸裂し、ついに刈谷がセットポイントを握る。しかし直後に平山がサービスエースを決め、再びSAGA久光が先行しマッチポイントを握る。そして最後は深澤のサービスエースが決まり28ー30と、追い上げを見せた刈谷を跳ねのけ、SAGA久光がこのセットを制し白星を飾った。

 試合を通して徹底してサーブで攻め続けたSAGA久光が、最後もサーブで得点し勝利を飾った。刈谷は4セット目終盤で追い上げを見せたが、あと一歩及ばず悔しい敗戦となった。19日(日)も同会場で11:05から刈谷 vs SAGA久光のGAME2が行われる。

■試合結果

クインシーズ刈谷 1ー3 SAGA久光スプリングス

第1セット 25ー23
第2セット 17ー25
第3セット 17ー25
第4セット 28ー30