大同生命SV.LEAGUE MENの第13節GAME1が18日（土）に行われ、エントリオにてウルフドッグス名古屋とVC長野トライデンツが対戦した。
第4節、第11節に続く対戦となった両チーム。ここまでの全4戦ではWD名古屋がストレート勝利を収めている。前節ではジェイテクトSTINGS愛知との上位対決で2連勝を飾るなど波に乗るホームのWD名古屋に対し、第4節、第11節のリベンジを誓うVC長野がどのような戦いを見せるのか注目だ。
WD名古屋はアウトサイドヒッター（OH）に高梨健太と水町泰杜、ミドルブロッカー（MB）に中国出身の王東宸と小山貴稀、セッター（S）に深津英臣、オポジット（OP）にオランダ出身のニミル・アブデルアジズ、リベロ（L）に市川健太をスタメンに起用。前節GAME2から大きくメンバーを変更した。なお、ここまで多くの試合でスタメン選出されてきたMBの傳田亮太はベンチアウトとなった。
対するVC長野はOHに樋口裕希と工藤有史、MBに山田航旗とオーストラリア出身のトレント・オデイ、Sに早坂心之介、OPにデンマーク出身のウルリック・ボ・ダール、Lに備一真をスタメンに起用した。
第1セットはWD名古屋が先行する場面も見られたが、互いにブレイクを取り合う拮抗した入りとなる。VC長野が工藤のサーブから3連続得点し前に出ると、VC長野の2点リードでテクニカルタイムアウトを迎える。その後すかさずニミルのサービスエースで同点としたWD名古屋だったが、ビックサーバーにも対応し得点を重ねるVC長野が先行したまま終盤に入る。20点以降もVC長野は安定したレセプションと効果的なサーブから得点し、今季初めてWD名古屋から1セットを奪取した。
続く第2セットは序盤、サーブから主導権を握ったWD名古屋がリードする。一時は点差が縮まるもロングラリーを制し、勢い付いたWD名古屋が水町のサービス―エースなどで流れを掴む。WD名古屋の5点リードで入ったテクニカルタイムアウト後、WD名古屋はニミルの強烈なサーブから15ー7とダブルスコアまで点差を広げる。WD名古屋のサーブに苦しむVC長野は終盤にかけてミスも増え、点差を縮められず。効果的なサーブを放ち続けたWD名古屋は危なげなくセットを取り返す。
第3セットは序盤、一進一退の攻防となる。このセットから目立ち始めたブロックポイントでブレイクし前に出たWD名古屋だったが、ウルリックのサーブからVC長野が逆転。その後もウルリックのサーブの勢いが止まらず、16ー11と一気に点差を広げる。点差が縮まらないまま入った終盤、選手交代を行ったWD名古屋は高梨にサービスエースが飛び出し21ー23と食い下がる。しかし最後は樋口のスパイクが決まったVC長野が第3セットを取り切る。
WD名古屋が第3セット終盤に王と交代したMBの近裕崇と、水町のポジションに入ったスロベニア出身のティネ・ウルナウトをスタートから起用した第4セット。拮抗した入りとなるも備のディグと好調な工藤のスパイクからVC長野が前に出る。一時はWD名古屋が逆転するも、オデイのブロックポイントでVC長野が先に12点目に乗せる。中盤はVC長野がロングラリーで、WD名古屋がブロックポイントでブレイクするなど拮抗した展開が続く中、ウルナウトのサービスエースでWD名古屋がリードを広げ、終盤に入る。選手交代で流れを変えたいVC長野だったが、ニミルのサービスエースでセットポイントを握ったWD名古屋が高梨で25点目を決め、第4セットを取り返す。
迎えた最終第5セットはロングラリーを2度制し、ブロックポイントも決めたVC長野が先行する。ホームのWD名古屋はタイムアウトを要求すると、高梨のブロックポイントで4ー4の同点とする。最終セットに入っても勢いの止まらないウルリックはスパイクにサービスエースにと得点を重ね、VC長野が再びリード。終盤も拮抗した展開が続く中、深津のサービスエースで12ー11と逆転に成功する。その後ウルリックのサービスエースでVC長野が先にマッチポイントを握るも、WD名古屋はニミルのスパイクでデュースに持ち込む。以降は20点を超えるサイドアウトの応酬。WD名古屋にマッチポイントを握られる場面もある中、最後はこの試合で活躍の光った工藤のサーブからの切り返しで樋口がスパイクを決め切り、今季5度目の対戦でフルセットの末にVC長野が初勝利を掴んだ。
ここまでのリベンジに向け、VC長野はウルリックと工藤を中心としたオフェンスに加え、強いサーブを持つWD名古屋相手に対応したレセプションやオデイを軸としたブロック、備のディグなどディフェンスでも力を見せ、劇的勝利を収めた。次戦のGAME2は19日（日）に同じくWD名古屋のホームで行われる。
■試合結果
ウルフドッグス名古屋 2ー3 VC長野トライデンツ
第1セット 21―25
第2セット 25―12
第3セット 22―25
第4セット 25―21
第5セット 24―26
