セリエAリーグ戦第17節が日本時間の1月19日に行われ、垂水優芽が所属するチステルナは、16節を終えた時点で4勝11敗としているパドヴァと対戦。3-2(21ー25、25ー22、25ー17、17-25、15-8)とフルセットにもつれた試合を制し、勝利を飾った。
垂水はベンチスタートとなった第1セット、序盤からパドヴァに要所でブレイクを許し先行され、チステルナは追いかける展開となる。中盤でチステルナもブレイクするもリードされた点差に追いつけず、最後までリードを保ったパドヴァが先取する。
続く2セット目序盤、チステルナはサーブで崩されブロックでシャットされブレイクを許し1-4とされた場面で垂水がコートイン。垂水はラリー中の2段トスを冷静に決め切り、ブロックでも得点、その存在感を見せる。またサーブでも相手のレセプションを崩し、自ら強烈なバックアタックを決めるなどしてブレイクに貢献。終盤に追い上げられるも、タイムアウトを挟んで相手が掴みかけた流れを断ち切り、最後はオポジットのテオ・フォールの強烈なブロックアウトが決まり、チステルナがこのセットを取り返す。
3セット目、垂水はスタートから起用される。序盤は拮抗した展開となるが、垂水が1セット目に続きブロックポイントを決め、また守備からの切り返しでブレイクに成功したチステルナが僅かにリードを得る。中盤、サーブで攻めブレイクを重ねたチステルナが21-12と大幅にリードを広げる中、垂水もコート奥に足の長いスパイクを決めるなどして得点を重ねる。最後は垂水のクロスへのスパイクで25点目を取り、25-17の大差でチステルナがセットを取り勝利に王手をかける。
注目の4セット目も垂水はスタートから出場。序盤から連続失点し1-5とリードを奪われる。つけられた点差を追いかけるチステルナだったが、勢いに乗ったパドヴァが中盤にもブレイクを重ね、8ー17と大量リードを許す。その点差を詰められないまま、最後はミドルの攻撃を決められ17ー25と、3セット目とは逆の展開で取り返され、勝負は最終セットへもつれる。
最終セットはスタートからチステルナが走る。サーブで崩しブロックを決めると、垂水が巧くブロックアウトを取って3ー0に。またラリー中の乱れた2段トスを打ち抜くなど、冷静にポイントを重ねていく。そして緩いサーブで相手を崩しスパイクミスを誘い、ブレイクにも大きく貢献する。終盤、サービスエースを取られるものの、リードを保ち、完全に相手に流れを渡さず確実に得点を重ねるチステルナ。そして14―8でマッチポイントの場面、垂水の強烈なサーブが相手レシーブを弾き飛ばしエースとなり、フルセットの激戦を勝利で収めた。
今試合で垂水はブロックポイント2得点、勝利を決めるサービスエースを含む13得点をあげ、2セット目序盤から最後までコートに立ち続け、攻守にわたってその存在感を見せつけた。
なお、MVPにはブロックを4本、そして脅威のスパイク決定率100%をたたき出したミドルブロッカーのダニエレ・マッツォーネが選ばれるも、本人は垂水に受け取るように指名、チームメイト全員から垂水コールを受ける中、MVPの景品を受け取る姿が見られた。
今試合に勝利し6勝10敗で8位につけるチステルナは次戦、2月3日(月)3:00より、6勝11敗で勝ち点の差で7位のモデナと対戦する。
■試合結果
チステルナ 3ー2 パドヴァ
第1セット 21ー25
第2セット 25ー22
第3セット 25ー17
第4セット 17ー25
第5セット 15ー8