[写真]=Lega Pallavolo

 セリエAリーグ戦第17節が日本時間の1月20日に行われ、石川祐希が所属するペルージャは、16節を終えた時点で10勝5敗とするチヴィタノーヴァと対戦。セットカウント1-3(25-23、27-29、22-25、16-25)で敗戦し、前節に続く黒星で2連敗となった。

 前節のトレンティーノ戦で開幕15連勝がストップしたペルージャ。また、そのトレンティーノ戦でアウトサイドヒッター(OH)のオレフ・プロトニツキが負傷。右大腿二頭筋の損傷により今節は欠場となった。

 1セット目、石川はスタートから起用される。序盤は拮抗した入りとなるが、先に前に出たのはペルージャだった。石川はブロックアウトやバックアタックなどで得点を重ねていき僅かにリードしていたペルージャだったが、チヴィタノーヴァは強いサーブでレセプションを崩し、さらにサービスエースを取りブレイクに成功、終盤で18-18の同点に追いつく。しかしそこで逆転は許さないペルージャ。20点目以降に石川はサービスエースを炸裂させ、23ー21と2点差をつける。そのまま確実にサイドアウトを取り切り、25-23で逃げ切ったペルージャが1セット目を先取する。

 続く2セット目序盤は一進一退の攻防となる。僅かに先行していたペルージャだったが、相手の粘る守備にラリーを制される場面が増える。また、ラリー中に返ってきたボールを石川とカミル・セメニウクが見合って落としてしまうミスが出るなど、ペルージャは勢いに乗れずに試合が進んだ。そんな中でも石川のサービスエースに続き、さらにラリー中の石川の2段トスをオポジットのヘスス・エレーラ・ハイメが決めて19ー16となんとか3点差をつける。リードしたこの場面で石川は、リベロのアレッサンドロ・ピッチネッリと交代で一度ベンチに下がる。20点目以降、再び詰め寄られたところで再度石川がコートインするも、ブロックに阻まれ同点に追いつかれる。セットポイントを先に握ったのはペルージャだったがチヴィタノーヴァも意地を見せデュースにもつれ込む。そこから取っては取り返される攻防が続くが、セットポイントを握ったチヴィタノーヴァがブロックで叩き落し、27ー29で2セット目を取り返した。

 2セット目終盤から被ブロックが増え始めたペルージャだったが、3セット目序盤もチヴィタノーヴァの高いブロックに苦しめられる。連続でブロックに捕まり追いかける展開となるが、徐々にブレイクを重ね点差を縮めるペルージャは中盤に同点に追いつく。石川はラリー中のネットから離れたトスを思い切り打ち込み、大事なところで決め切る姿を見せる。終盤、両者譲らず取って取り返される攻防の中、21-22の場面で1セット目同様に石川はベンチに下がる。そこからペルージャのスパイクが2連続でアウトになるミスが重なりセットポイントを握られ、最後はサービスエースを決められると22ー25となり、3セット目もチヴィタノーヴァが連取する。

 4セット目、序盤からチヴィタノーヴァが走り、後がないペルージャが追いかける展開に。石川の放ったスパイクがアウトになり、さらに直後にエレーラもブロックに捕まると5ー10とその点差を離される。その後も要所でブロックに阻まれる場面が増え、ペルージャはなかなかその点差を詰められない。この試合を通して、上手く流れにのれないペルージャにミスが多く見られる展開となった。始終流れをつかめず苦しんだペルージャは、16ー25という大差でこのセットを落とし、セットカウント3-1で前節に続き敗戦となった。

 試合を終えてみると、ブロック本数がペルージャが5本に対してチヴィタノーヴァは13本。試合を通してブロックに苦しみ、そこを修正し突破することができなかったペルージャの完敗となった。石川はサービスエース2本を含む12得点を決めるも、被ブロック本数も多くなり、その中で少し攻め急ぐ場面も垣間見えた。

 この試合で敗戦し2連敗を喫したペルージャだが、ここまで15勝2敗と、かろうじて首位の座を守っている。次戦、2月3日(月)2:00よりここまで4勝13敗と下位につけるターラントとの対戦となる。なお、1月26日(日)0:15からはコッパイタリアの準決勝でヴェローナとの対戦が控えている。

■試合結果

ペルージャ 1ー3 チヴィタノーヴァ

第1セット 25ー23
第2セット 27ー29
第3セット 22ー25
第4セット 16ー25