セリエA女子第19節が日本時間の1月20日に行われ、石川真佑が所属するノヴァーラは、ここまで5勝13敗と10位につけるフィレンツェと対戦し、セットカウント3ー1(23ー25、25ー22、25ー18、27ー25)で勝利を飾った。
前回の対戦では3ー1で勝利を収めているフィレンツェとの対戦に、石川はスタメンで起用された。序盤からノヴァーラが守備からの切り返しでブレイクを重ね先行する。石川も前に落とされたボールを飛び込んで拾い得点に繋げる。攻撃でもクロスへの強いスパイクや、ブロックアウトを取るなどして得点を重ねていく。しかし中盤に5連続ポイントを奪われ追い上げられると、そこから一進一退の攻防が続く。先に20点目乗せたのはノヴァーラだったが、その直後にブレイクを重ねたフィレンツェが逆転に成功、そのまま逃げ切られ23ー25で1セット目を先取される。
2セット目、石川の果敢な守備が光り、攻撃に繋げたノヴァーラが得点して幕を開ける。序盤は一進一退の攻防で点差がつかずに進むが、中盤に石川がスパイク、続けてブロックポイントを決めてノヴァーラが前に出る。その後も得点を重ね一時は5点差に広げたが、終盤にラリーを制される場面が増えブレイクを許し遂に1点差まで詰め寄られる。しかしそこで集中力を切らさずに、石川の好守備も光る中でサイドアウトを取り切ったノヴァーラが25ー22でこのセットを取り切り、試合を振り出しに戻す。
続く3セット目、序盤から連続ポイントを奪ったノヴァーラのリードで試合が進む。石川は冷静にコートの空いたスぺースにスパイクを打ち抜くなど、その巧さを見せる。また今試合2本目のブロックポイントも決める。中盤にはオポジットのテイラー・ミムズも2連続サービスエースを決め、ノヴァーラがその点差を広げにかかる。さらに20点以降もサーブで攻めたノヴァーラがブレイクを成功させ、フィレンツェに思うような攻撃をさせない。その勢いのまま25ー18でノヴァーラが制し、3セット目も連取となった。
注目の4セット目、石川は苦しいセットから指先のブロックタッチを取るなどして確実に得点を決めていく。また、前に落とすサーブで相手を翻弄し、ブレイクにも貢献。取っては取り返される攻防の中、中盤に要所でノヴァーラが連続ポイントを奪いリードしたものの、その直後に5連続失点で逆転される。追いかけるノヴァーラは終盤、石川の鋭いクロスで20ー20の同点に追いつくと、そこから両者譲らないサイドアウトの応酬となりデュースにもつれる。石川は攻撃を重ねる中、ラリー中に丁寧な2段トスで攻撃を決めさせるなど、様々に活躍を見せる。そしてノヴァーラがマッチポイントを握った場面、一度はブロックタッチがあったという判定で相手に入った点だったが、チャレンジで覆り、27ー25でノヴァーラの勝利となった。
石川はこの試合を通して両チーム最多の24得点を決め、MVPを獲得した。攻撃だけでなく、ラリー中にレシーブで何度もボールを上げるなど守備でも貢献した。
次戦、ノヴァーラは27日(月)0:00よりここまで4勝15敗で11位につけるペルージャと対戦する。前回の対戦ではノヴァーラが3ー1で勝利している。
■試合結果
ノヴァーラ 3ー1 フィレンツェ
第1セット 23ー25
第2セット 25ー22
第3セット 25ー18
第4セット 27ー25