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 1日、パリ2024オリンピック(パリ五輪)予選ラウンドグループBの第2節が行われ、バレーボール女子日本代表は女子ブラジル代表と対戦した。  

 予選ラウンド初戦の女子ポーランド代表戦を落とし負けられない日本は、ポーランド戦から林琴奈、荒木彩花に代えて和田由紀子と宮部藍里をスタメン起用した。  

 一方、今大会優勝候補の一角で世界ランキング2位のブラジルは、ネーションズリーグ(VNL)の日本戦で躍動し、今回3大会ぶりにオリンピックの舞台に復帰した196cmのタイ―ザ、世界最高峰のエースといわれるガビら主力を順当に起用した。  

 そんなブラジルとの第1セットは、序盤から一進一退の攻防が続く。ブラジルはガビを中心としたパワーあふれるスパイクで攻め立てるが、日本もガビのパイプ攻撃に3枚ブロックをつけるなど、トータルディフェンスで迎え撃つ。攻撃面では今大会初スタメンの和田が持ち味のサーブ、スパイクで活躍を見せる。セット中盤には関菜々巳、林の2枚替えも効果的に働き、相手のブロード攻撃に対して古賀のブロックなども飛び出す。しかし、ブラジルも高さとパワーあふれるスパイクで日本の粘り強いディフェンスを切り裂いていく。  

 そんな手に汗握る展開の中、先に20点台に乗ったのはブラジル。そこから効果的に決まっていた和田のサーブなどにも対応し始め、ブラジルが流れに乗り始める。最後はこのセット好調だったエースの古賀が止められ、20-25で日本はこのセットを落とす。  

 続く2セット、ガビの独特なフォームから繰り出されるパワーあふれるスパイクが火を噴き始める。日本も古賀のスパイクで食らいつくが、ブラジルの猛攻を止められず、点差を離されてしまう。べテランミドルブロッカー(MB)のタイーザのブロックも徐々に決まり始め、最後はブラジルのサービスエースが生まれ日本はこのセットも落とす。  

 後がない勝負の第3セットは、流れを変えるためにブロックのいいMBの荒木彩花を頭から起用する。このセット序盤、輝きを見せたのが林。プッシュも織り交ぜた巧みなスパイクで得点を重ねて、5-6の場面では相手のエースであるガビを一枚で止めて見せる。  

 しかし、セット中盤になると徐々に日本の多彩な攻撃にブラジルが対応し始め点差を離されてしまう。窮地で迎えた14-18の場面、日本は古賀と石川を投入し、巻き返しを図るが、相手のMBキャロルが石川のパイプをドシャット。再度流れを変えるためにリリーフサーバーに和田を起用するも、惜しくもネットにかかりうまく流れを作れない。ガビの豪快なスパイクでブラジルがマッチポイントを迎えると、最後はブラジルにスパイクを決められ、日本はこのセットも18-25で落とした。  

 結果、日本は0-3のストレート負け。決勝トーナメント進出がかなり厳しい状況となった。日本は、中2日で8月3日20時に行われる第3節で女子ケニア代表と対戦する。

■試合結果

日本 0-3 ブラジル

第1セット 20-20
第2セット 17-25
第3セット 18-25

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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