[写真]=CEV

 30日、欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する欧州チャンピオンズリーグ(CL)のリーグラウンド最終節が行われ、石川祐希が所属するペルージャはホームでトルコのハルクバンク・アンカラと対戦した。

 これまで全5戦をストレート勝利しているペルージャ。対するハルクバンク・アンカラはここまで3勝2敗で、2024年12月4日に行われた第3節ではペルージャがハルクバンク・アンカラにストレートでの勝利を収めていた。

 石川はスタメンでの起用となった。第1セット、ペルージャはシモーネ・ジャネッリの多彩なトスワークから得点を重ねていく。石川もコート隅を狙う精度の高いコース打ちなどで任されたボールを確実に決めきる。対するハルクバンク・アンカラは強力なサーブで相手のレセプションに圧をかけ得点を重ねていく。序盤から一進一退の攻防が続きデュースまでもつれ込んだが、最後はハルクバンク・アンカラにブロックを決められ26ー28でペルージャはこのセットを奪われる。

 続く第2セット、石川の見事なロールショットが決まるなどして序盤からペルージャがリードする。対するハルクバンク・アンカラは第1セット好調だったサーブがネットにかかってしまうなどミスが続いてしまい、なかなか流れに乗ることができない。ペルージャはセッターのシモーネ・ジャネッリやミドルブロッカーのアグスティン・ロセルのサーブから順調にブレイクを重ねていき、最後は石川の強烈なクロススパイクが決まり25ー14でペルージャがこのセットを取った。

 第3セット、石川はミスの少ない効果的なサーブ、リバウンドを絡めた冷静なスパイクなどでチームのブレイクに貢献する。ペルージャはサイド陣のスパイクが決まり続け、このセットも中盤以降で大きく点差を離す。24ー14の場面ではロセルが見事なノータッチエースを決め、最後はハルクバンク・アンカラのサーブがアウトになりペルージャがセットを連取した。

 ハルクバンク・アンカラにとって後がない第4セット、ハルクバンク・アンカラが序盤から強力なサーブを繰り出し、僅かにリードする。しかしジャネッリが石川にトスを集めると乱れたトスを冷静に決め切り、得点につなげる。その後、ペルージャが同点に追いつくと試合は再び競った展開になる。中盤には石川に脚が攣るアクシデントが発生し、ベンチに下がる場面も。終盤になるとここまで精度の高いスパイクを放っていたペルージャのサイド陣にミスが出始め、ハルクバンク・アンカラがリードを広げる。最後はハルクバンク・アンカラがサービスエースを決め、このセットを取り返した。

 勝負の第5セット、両チーム気持ちのこもったスパイク、サーブを見せ、サイドアウトの続く展開となる。ペルージャが強力なスパイカー陣で得点していくのに対し、ハルクバンク・アンカラは攻めのサーブから高さのあるブロックでブレイクを狙う。10ー11の場面で石川の相手コート中央に撃ち落とす豪快なプレーなども見られたが、ハルクバンク・アンカラのサーブの勢いが止まらずセット終盤でブレイク。12ー15でこのセットを取り切り、ハルクバンク・アンカラがフルセットで勝利した。

 この試合惜しくもフルセットで敗れたペルージャだったが、グループDの1位通過、準々決勝への進出がすでに確定している。ペルージャの次戦はセリエAのリーグ戦第18節で、2月3日(月)2:00よりターラントとの対戦が予定されている。

■試合結果

ペルージャ 2ー3 ハルクバンク・アンカラ

第1セット 26ー28
第2セット 25ー14
第3セット 25ー15
第4セット 18ー25
第5セット 12ー15