パリ2024オリンピック(パリ五輪)の男子バレーボールで、決勝トーナメント進出を巡る争いが激しくなっている。
全12カ国が3つのグループに分けられている今大会。予選を突破する条件は「各グループ上位2位以内」か「各グループ3位のうち、成績上位2チーム」となっており、順位の決定は、勝利数、ポイント、セット率、得点率という順で行う。
その中、初戦の男子ドイツ代表戦をフルセットで落とし、2戦目の男子アルゼンチン代表戦を3-1で勝利したバレーボール男子日本代表は、2試合を終えて1勝1敗の4ポイントとなっている。
同組のドイツとアルゼンチンはすでにグループリーグの3試合をすべて終えており、ドイツの決勝トーナメント進出とアルゼンチンの予選敗退がすでに決まっている状況だ。
■男子バレーボール グループC順位表(8月2日28時時点)
1位:ドイツ 2勝1敗/6ポイント
2位:アメリカ 2勝0敗/5ポイント
3位:日本 1勝1敗/4ポイント
4位:アルゼンチン 0勝3敗/0ポイント
では、日本のグループステージ突破の条件はどうなっているのか。
■バレーボール男子日本代表 決勝トーナメント進出条件(8月2日28時時点)
1.アメリカに3-0or3-1で勝利
この場合、日本は7ポイントとなりグループCを1位で通過することが決まる。
2.アメリカに3-2で勝利もしくは2-3or1-3で敗戦
日本がフルセットで勝利した場合は、日本、アメリカ、ドイツの3カ国が6ポイントで並ぶことになるが、セット率の関係で日本はグループCで3位になることが決まる。また、2-3or1-3で敗れた場合も5ポイントでグループ3位になる。
それでも、グループAの男子セルビア代表と男子カナダ代表、グループBの男子ブラジル代表と男子エジプト代表が最大でも4ポイントにしか届かないため、いずれの場合も「各グループ3位のうち、成績上位2チーム」での通過が決定する。
3.アメリカに0-3で敗戦
日本がアメリカにストレート負けを喫した場合、日本の決勝トーナメント進出は他国の結果によって決まることとなる。
日本の試合翌日に控えているグループBのカナダとセルビアの試合で、カナダが勝利するかセルビアが3-2で勝利した場合は、日本の通過が決定する。
一方、セルビアが3-1で勝利した場合は、日本とセルビアの得点率が上回った方が通過することに。セルビアが3-0で勝利した場合は、その時点でセルビアの決勝トーナメント進出と日本の予選敗退が決まる。
4.アメリカ戦の前に決まる可能性も
ここまで、アメリカ戦の結果パターンごとに予選通過の条件を解説してきたが、実はアメリカ戦を待たずして日本の決勝トーナメント進出が決まる可能性もある。
アメリカ戦の1つ前に行われるグループBのブラジルとエジプトの1戦で、ブラジルがエジプトに2セット以上取られるとブラジルは4ポイントに届かなくなるため、日本が最低でも「各グループ3位のうち、成績上位2チーム」に入ることが決まり、決勝トーナメント進出が決まる。
※ブラジル 3-0 エジプトだったため、条件4は消滅
果たして、日本は決勝トーナメント進出を決められるのか。アメリカ戦は、日本時間2024年8月2日(金)28:00(翌4:00)に試合開始。地上波テレビ『NHK 総合 / Eテレ』、BSテレビ『NHK BSP4K』、ネット配信『NHKプラス』と『NHK五輪サイト』で放送・配信される。