23日から24日にかけて、セリエA男子の第21節が行われた。
今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル移籍中のOH垂水優芽が在籍している。
大塚所属のミラノは垂水所属のチステルナと対戦。この試合では大塚、垂水共に途中出場を果たしネットを挟んで、高校時代に洛南カルテットを形成した2人の対決が実現した。第1セットは大塚、垂水共にベンチスタートとなった。序盤はシーソーゲームとなるも終盤にミラノが抜け出して先取する。2セット目はミラノがチステルナにリードを許した場面で大塚を投入し守備を固める。大塚はバックアタック、前衛ではストレートに鋭いスパイクを決めるなど活躍を見せ、終盤にチステルナが追い上げを見せるも、ミラノが2セット連取した。
第3セットの中盤でリードを奪ったチステルナが垂水を投入。流れを掴んだチステルナは最大6点のリードを奪い試合の主導権を握り、垂水のブロックポイントや強烈なサーブでミラノを乱すとチステルナが3セット目を奪い返した。第4セットは大塚と垂水は共にスタートからコートに立った。垂水は献身的なプレーでチームに貢献するもスパイクがブロックされるとベンチへと下がる。対する大塚はレシーブをあげた直後にセッターからトスを託され、相手選手のレシーブを弾き飛ばす強烈なスパイクを見せる。最後はミラノのオポジット(OP)フェレ・レガースがスパイクを叩き込み25ー23で第4セットを勝ち取り、3ー1でミラノが勝利を収めた。
石川が所属するペルージャはモンツァと対戦。拮抗した展開となりデュースへともつれた1セット目を制したものの、2セット目はブロックに捕まりセットを落としたペルージャ。第3セットはペルージャのOPワシム・ベンタラがサーブとスパイクで好調見せ、点差を広げて奪い返す。第4セットは石川がコートの角を狙ったサーブを放ちエース、続くサーブでもモンツァの守備を崩して連続得点となり、その後も主導権を握ったペルージャが、安定の守備と強烈な攻撃で得点を重ね、25—16で4セット目を勝ち取り、セットカウント3—1で勝利した。石川は20得点をあげる活躍を見せ勝利に貢献しMVPに輝いた。
次戦の第22節はレギュラーシーズン最終戦となり、ペルージャは3月3日(月)2:00からピアチェンツァと対戦、同日時にミラノはモデナと、チステルナはモンツァと対戦する
■試合結果
・石川祐希(ペルージャ)
vsモンツァ(〇3-1)
スタメン出場で20得点、MVP獲得
・大塚達宣(ミラノ)
vsチステルナ(○3-1)
途中出場で8得点
・垂水優芽(チステルナ)
vsミラノ(●1-3)
途中出場で2得点