大同生命SV.LEAGUE WOMENの第17節GAME1が3月1日(土)に行われ、つるしんアリーナ小真木原にてアランマーレ山形とNECレッドロケッツ川崎が対戦した。
前回の対戦では連日NEC川崎のストレート勝ちとなっているこの対戦。A山形はホームで前回の雪辱を果たしたいところ。一方のNEC川崎は今節でチャンピオンシップ進出を決めるべく、白星を掴めるか。
A山形はアウトサイドヒッター(OH)にドンポーン・シンポーと木村友里、ミドルブロッカー(MB)に伊藤摩耶と佐藤菜々美、セッター(S)に赤星七星、オポジット(OP)にオレクサンドラ・ビチェンコ、リベロ(L)に工藤真帆をスタメンに起用した。
対するNEC川崎はOHに佐藤淑乃と佐々木遥子、MBに甲萌香と山田二千華、Sに中川つかさ、OPにロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、Lに大工園彩夏をスタメンに起用した。
第1セットは、サーブで勢い付いたA山形がリードする入りとなった。ブロックポイントやラリーを制し得点を重ねたA山形の5点リードで、テクニカルタイムアウトを迎える。中盤は、ブロックのワンタッチやフロアディフェンスでNEC川崎の攻撃に対応するA山形が、点差を最大8点まで広げていく。終盤もA山形がリードを保ち、セットポイントを握る中、NEC川崎の得点源である佐藤淑乃がサービスエースで食い下がる。しかし最後はビチェンコのダイレクトアタックが決まり、A山形がセットを先取する。
続く第2セットも序盤からA山形が先行する。連携ミスや反則による失点が少なくないNEC川崎は、スパイク決定率の上がらないロレイナを和田由紀子に変更。甲のサーブから点差を縮めたNEC川崎だったが、A山形リードの12ー9でテクニカルタイムアウトとなる。点差が大きく動くことなく進んでいた中盤、食らいついていたNEC川崎の甲がラリー中に右足を負傷するアクシデント。島村春世が代わって入る。バタつきが見られるNEC川崎に対し、抜群のディグから安定したスパイクで得点するA山形リードのまま終盤に入る。しかし、落ち着きを取り戻し始めたNEC川崎が、21ー20で逆転に成功。以降はサイドアウトを取り合う展開となるも最後は途中交代の和田が得点し、NEC川崎がセットを取り返す。
NEC川崎がスタートからOP和田とMB島村を起用した第3セットは、互いにMBを積極的に使う拮抗した入りとなる。中川の的を絞らせないトスから前に出たNEC川崎の3点リードで、テクニカルタイムアウトに入る。その後もNEC川崎は、サービスエースが飛び出すなど調子を上げてきた佐藤淑乃や、武器であるパワフルなオフェンスを発揮する和田を中心に点差を保つ。劣勢のA山形は選手交代を行うも流れを変えられず。終盤にかけても点差を広げたNEC川崎がセットを連取する。
ホームのA山形にとって後がない第4セット序盤は、互いにブレイクを取り合う展開となった。佐藤淑乃のサーブから連続得点しリードを奪ったNEC川崎は、佐々木の緩急をつけたオフェンスで点差を広げる。その後は食い下がるA山形がブロックポイントを含むブレイクで11ー11と同点に追いつくも、スキを見せないNEC川崎が再び先行。山田のサービスエースも決まり、流れを掴んだNEC川崎が20ー12までリードを広げる。選手交代で食い下がるA山形だったが、オフェンスの光るNEC川崎に太刀打ちできず。大差で第4セットを取ったNEC川崎が3ー1で勝利を収めた。
出だしはバタつきが見えたNEC川崎だったが、島村春世や和田由紀子を第2セットから投入したことで落ち着きを取り戻し、本来の高いオフェンス力を発揮。勝利したNEC川崎は、チャンピオンシップ進出に大きく前進した。次戦のGAME2は2日(日)に同じくA山形のホームで行われる。
■試合結果
アランマーレ山形 1ー3 NECレッドロケッツ川崎
第1セット 25―20
第2セット 23―25
第3セット 19―25
第4セット 14―25