[写真]=Lega Pallavolo  ※写真は2025年2月3日のもの

 3月3日にセリエA男子の第22節が行われた。今節を以てレギュラーラウンドが終了し、上位8チームがプレーオフに進出する。

 今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル移籍中のOH垂水優芽が在籍している。

 大塚が所属するミラノはモデナと対戦。第1セット、大塚はベンチスタートとなった。序盤から点を取り合う展開だったがモデナが抜け出しセットを先取する。第2セットは中盤から大塚が投入されると、相手コートの前に落とす技巧プレーや角を狙ったコントロールショットで得点するなど活躍を見せる。終盤にモデナに1点差まで迫るが力及ばず2セット目も連取される。第3セットはスタメンで出場し、強烈なサーブをセッターへ確実にあげ、乱れたボールのカバーをするなど会場を沸かせ守備面で活躍したが、チームはモデナの打点の高いスパイクに苦しみ、23ー25でこのセットも取られストレート負けを喫した。今試合に敗戦したミラノは、レギュラーラウンドは12勝10敗とし、最終順位は6位に確定した。

 垂水が所属するチステルナは前節で大塚の所属するミラノに敗れ2連敗中。今節はモンツァと対戦し、垂水はベンチスタートとなった。1セット目と2セット目を互いに取り合い1ー1とする。2セット目途中から出場した垂水は、3セット目にはスタートからコートに立ち、サービスエース、巧みなスパイクで得点を重ね、チステルナがデュースを制しセットを取る。ここで勝負を決めたいチステルナだったが、またしてもデュースとなった4セット目をモンツァが取り返す。最終セットも拮抗した展開になるが、マッチポイントを握ったのはモンツァ。2点差をつけられたチステルナも意地を見せて14ー14と追い上げるが、最後はブロックに阻まれ17ー15でこの大接戦を落とした。垂水は2セット目途中から出場し10得点をあげた。悔しい敗戦を喫したチステルナだが、レギュラーラウンドの最終順位は8位でプレーオフに進むこととなった。

 一方、石川が所属する首位のペルージャはピアチェンツァと対戦。1セット目は序盤に前に出たペルージャがその勢いのまま先取、2セット目も始終優位に立ち大差をつけてセットを連取する。しかし3セット目は中盤から終盤に追い上げを見せたピアチェンツァにセットを奪われる。続く4セット目、ここで勝ち切りたいペルージャは連続ポイントを奪い、大量リードで試合を進めると25ー14の大差でセットを取り、勝利を飾った。今試合で石川の出場機会はなかった。ここまで首位を守り、今試合にも勝利したペルージャだが、勝敗数で並ぶトレンティーノがストレートで勝利を収めたため、最後の最後で順位を1つ落とし、レギュラーラウンドの最終順位は2位でプレーオフに進むこととなった。

 レギュラーシーズン終了時上位8チームがプレーオフに進むため、日本人が在籍する3チームはすべて準々決勝進出を果たした。9日(日)から行われる準々決勝では、先に3試合を先取したチームが準決勝に駒を進める。

 準々決勝の1戦目は、10日(月)2:00から行われ、ペルージャはレギュラーラウンド7位のモデナと、チステルナは1位のトレンティーノと、ミラノは3位のチヴィタノーヴァと対戦する。

 ■試合結果

・石川祐希(ペルージャ)
vsピアチェンツァ(〇3-1)
出場なし

・大塚達宣(ミラノ)
vsモデナ(●0-3)
途中出場で3得点

・垂水優芽(チステルナ)
vsモンツァ(●2-3)
途中出場で10得点