一般社団法人SVリーグ(SVL)は6日、東京グレートベアーズに所属するポーランド人オポジットのマチェイ・ムザイへの制裁を発表した。
1日、SVリーグ男子第17節GAME1で有明コロシアムにて大阪ブルテオンと対戦した東京GB。第1セットを先取するも、そこから3セット続けて奪われ、逆転負けを喫した。
この試合の2セット目途中、ネット際で接触したムザイと大阪Bのミゲル・ロペスが口論になり、両チームの選手たちがコート中央に集まる事態に。その後ムザイとロペスの2人にレッドカードが提示されていた。
その後の試合関係者への聞き取り調査の結果、SVLはムザイによる相手選手への差別的・侮辱的発言を確認し、2日に行われた大阪BとのGAME2への出場停止を決定。2日のGAME2の出場停止以外の制裁については、後日開催する規律委員会で決定するとしていた。
SVLは規律委員会を行った結果、ムザイに対し、10試合の公式試合出場資格の停止と制裁金50万円の制裁を決定。さらに所属元の東京GBに対してもけん責および制裁金100万円の制裁を決定した。
制裁の理由については、「差別的・侮辱的発言はスポーツ選手として相手へのリスペクトに著しく欠け、人権や名誉を傷つける行為であり、いかなる理由があっても正当化されるものではないところ、当該行為は選手やSV.LEAGUE関係者を傷つけるだけでなく、リーグ・クラブの価値を貶める由々しき事態である。また事案の重大性を鑑み、選手の管理監督責任を負うクラブについても相当の制裁を免れない」としている。
また、SVLは「いかなる差別・誹謗中傷も容認しない姿勢をここに改めて宣言するとともに、SV.LEAGUEに所属する全ての選手・スタッフ・職員に対する啓発活動を強化してまいります」と示している。
この制裁により、ムザイは4月5日に行われるSVリーグ男子第22節GAME1の日本製鉄堺ブレイザーズ戦まで出場できないことに。4月6日に行われる日鉄堺BZ戦と、東京GBが進出した場合にはチャンピオンシップへの出場は可能となる。
■出場停止試合(10試合)
- SVリーグ男子第17節GAME2 (3月2日、大阪ブルテオン戦)
- SVリーグ男子第18節GAME1、2(3月8日~9日、ジェイテクトSTINGS愛知戦)
- SVリーグ男子第19節GAME1、2(3月15日~16日、サントリーサンバーズ大阪戦)
- SVリーグ男子第20節GAME1、2(3月22日~23日、東レアローズ静岡戦)
- SVリーグ男子第21節GAME1、2(3月29日~30日、ジェイテクトSTINGS愛知戦)
- SVリーグ男子第22節GAME1 (4月5日、日本製鉄堺ブレイザーズ戦)