大阪ブルテオンからレンタル移籍というかたちで、この2024-25-シーズンはイタリア・セリエA男子のチステルナでプレーする垂水優芽。今回、彼は一つの挑戦として、プレーする舞台に海外を選んだ。自身も「びっくりでした」と告白する初挑戦に至るまでの心境、そして“世界最高峰”と称されるリーグでの日々を今年2月、イタリアの古都ローマで語ってもらった。
――ローマの雰囲気はいかがですか?
垂水 こっちに来てから何度も足を運びましたし、観光名所はほぼ行きつくしました(笑)。イタリア自体が僕は初めてで、ヨーロッパに憧れを持っていたんです。ユニバーシアード日本代表の遠征でフランスのモンペリエには行きましたが、どちらかといえば田舎町でしたし、そのときは観光する時間もなくて。なので今回、初めてイタリアに来て、ローマに行った時はテンション上がりました。建物のつくりや大きさも日本とは全然違いますからね。
――実際にイタリアでプレーすることを決めたのは、いつ頃だったのですか?
垂水 決まったのは昨年の春頃です。元々、昨年の年明けに『海外へ行きたい』とチームに相談して、そこでは韓国Vリーグへのトライアウトも視野に入っていました。チームにいらしたヒコさん(今村貴彦/チェコでプレー)や伊賀(亮平/韓国でプレー)さん、大竹(壱青/東京グレートベアーズ)さんの話も聞いていたので。ただ、そこからどんどん飛躍して、イタリア・セリエAになるとは僕もびっくりでした。
――海外へ行きたいという思いが芽生えたのはどうしてでしょう?
垂水 日本でプレーしている中で、試合に出られていない現状がありました。そこで、日本で出られないよりかは、海外へ行って出られないほうが自分にとってもレベルアップになるのではないかと思ったんです。というのも、日本自体は環境も整っていていることはメリットなわけですが、そこで自分がぬるま湯につかってしまっているような、試合に出られていないという現実に対して競うことができていない感覚を持っていて。それならば言葉が通じない海外で研鑽を積むのがいいかなと。
内定でパナソニックに入団したときにはアウトサイドヒッターでいえばミハウ・クビアク選手(ポーランド)がいて、同期の(ミラノの大塚)達宣も1年前からすでに入団してVリーグを経験していました。チーム内競争が難しいことは想定していましたが、その中でも練習を通してレベルアップできるかなとは踏んでいました。一方で、チームのレベル自体が高い分、そこでレベルアップはできるけれど、やはり『自分が試合に出て活躍したい』という思いが強くなったんです。それで、移籍も含めた選択肢を考えるようになりました。
――イタリア・セリエA自体に興味は持っていたのですか?
垂水 すべての試合を見ていたわけではありませんが、(ペルージャの石川)祐希さんが出ている試合などは動画で見ていました。純粋に“憧れの場所”でしたよね。バレーボールをしている人なら、おそらくみんな知っているでしょう。「セリエA」という響きだけでも。
