大同生命SV.LEAGUE MENの第19節GAME2が16日(日)に行われ、SAGAアリーナにてSAGA久光スプリングスとNECレッドロケッツ川崎が対戦した。
昨年11月の対戦では連日フルセットの末、SAGA久光が2連勝を飾っているこのカード。昨日行われたGAME1はホームのSAGA久光が3ー1で勝利を収め、チャンピオンシップ進出を決めた。地上波のNHK総合でも生放送され、注目の集まるGAME2ではどのような試合が繰り広げられるのか。
SAGA久光のアウトサイドヒッター(OH)に深澤めぐみとグレタ・ザックマリー、ミドルブロッカー(MB)に荒木彩花と平山詩嫣、セッター(S)に栄絵里香、オポジット(OP)に長岡望悠、リベロ(L)に西村弥菜美をスタメンに起用。GAME1からOPをステファニー・サムディから長岡に変更した。
対するNEC川崎はOHに佐藤淑乃と佐々木遥子、MBに島村春世と山田二千華、Sに中川つかさ、OPにロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、Lに大工園彩夏をスタメンに起用し、GAME1と同様の布陣で挑んだ。
第1セットは序盤、NEC川崎が両サイドのブロックを利用したスパイクで得点を重ね、前に出る。サーブターゲットを徹底して深澤に絞ることでペースを掴んだNEC川崎は点差を5点に広げ、テクニカルタイムアウトに入る。以降も手を緩めないNEC川崎は2枚替えを行い、リードを保つ。対するSAGA久光も2枚替えを行い、ブロックポイントを生み出すも流れを変えることは出来ず。両サイドを中心に攻撃を組み立て、ハイセットも得点にしたNEC川崎がセットを先取する。
SAGA久光が長岡をサムディに変更した第2セット。トータルディフェンスで粘りを見せるNEC川崎が、先行する入りとなった。7ー7で同点に追いついたSAGA久光だったが、すかさずNEC川崎が逆転。中盤も、S塚田しおりとOH和田由紀子の2枚替えが機能するNEC川崎は、勢い付くブロックポイントや緩急をつけたオフェンスでさらにリードを広げていく。一方、食い下がるSAGA久光は栄のサービスエースや、サムディのスパイクによる5連続ポイントで点差を詰める。しかし、高いオフェンス力で得点を重ねるNEC川崎は追いつかれることなくセットを連取する。
2セットダウンで後がないSAGA久光が、平山を渡邊彩に変更した第3セット。序盤は一進一退の攻防となる。しかし、ザックマリーや荒木の1枚ブロックで抜け出したSAGA久光は以降もホームの大声援を力に変え、リードを広げる。中盤、NEC川崎のオフェンスに対応し始めたSAGA久光は、両サイドのスパイク決定率も上がり始め、リードを保つ。セッターを塚田に変更したNEC川崎は終盤にかけて3連続ポイントを生み出したものの、SAGA久光が勢いのままにセットを取り返す。
NEC川崎がロレイナに代え、和田をスタートから起用した第4セット。序盤、SAGA久光はセッター栄がダブルコンタクトの反則で2連続失点。和田を中心に得点するNEC川崎がリードを奪う。その後もNEC川崎が先行し、勢いの止まらない和田のスパイクで15ー11まで点差を広げる。しかし終盤に差し掛かった場面、深澤のスパイクでSAGA久光が17ー17の同点に追いつくと、以降はサイドアウトの応酬に。互いに譲らすデュースにもつれ込む中、最後はSAGA久光の得点源であるサムディを2枚ブロックで止めたNEC川崎が第4セットを制し、3ー1で勝利を収めた。
NEC川崎は2枚替えやサーブターゲットの徹底した絞り込みなど、コートに立った全選手が戦術を理解し各々の役割を全うしたことでGAME1のリベンジを果たす結果となった。SAGA久光の次戦は3月22日(土)に小松総合体育館にてPFUブルーキャッツ石川かほくとのアウェー戦、NEC川崎の次戦は3月22日(土)に大田区総合体育館にてKUROBEアクアフェアリーズとのホーム戦となっている。
■試合結果
SAGA久光スプリングス 1―3 NECレッドロケッツ川崎
第1セット 18―25
第2セット 18―25
第3セット 25―19
第4セット 24―26