今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル移籍中のOH垂水優芽が在籍している。
ペルージャは2位、ミラノは6位、チステルナは8位でレギュラーシーズンを終え、日本人選手が所属する3チームはすべてプレーオフへと進出した。
プレーオフ準々決勝で、ペルージャはレギュラーシーズン7位のモデナ、ミラノは5位のチヴィタノーヴァ、チステルナは首位通過のトレンティーノと対戦。9日~10日に3戦先勝方式の第1戦が行われ、ペルージャはモデナに3—1で勝利、ミラノは3—2でチヴィタノーヴァに勝利し、チステルナはトレンティーノに0—3で負けを喫していたなか準々決勝第2戦が17日に行われた。
石川が所属するペルージャはモデナとの1戦目を勝利して迎えた第2戦。石川は初戦に続いてベンチスタートとなる。ペルージャは1、2セット共にモデナに主導権を握られ試合が展開するも、中盤からの追い上げをみせて逆転に成功し2セットを連取。第3セットは序盤からペルージャがサーブを起点に得点を重ね圧倒する中、転倒したカミル・セメニウクと代わって石川がコートに立ち、守備で貢献。サービスエースとスパイクでの得点もあげた。試合は序盤からの勢いを保ったペルージャがストレート勝利。途中出場した石川は2得点をあげ、ペルージャは準決勝進出まであと1勝となった。
第1戦をフルセットの末チヴィタノーヴァに勝利したミラノの第2戦。第1セット、第2セット共に大塚はベンチスタート。苦しい展開で大塚がコートに入り得点するものの、チヴィタノーヴァの猛攻撃を止めることができず2セット連続で落とす。第3セット、大塚はスタートからコートに入り序盤にパイプ攻撃を決め勢いに乗るもチヴィタノーヴァの高いブロックとサービスエースで徐々に点差を広げられる。ミラノはサイド中心に攻撃を組み立て流れを掴み大塚も終盤でサーブを上げ自らスパイクを決めるなど持ち味を発揮する。しかし、チヴィタノーヴァの打点の高いスパイクに苦しみ再び点差が開き、最後は大塚のサーブミスでチヴィタノーヴァが20ー25でセットを取り、ミラノはストレート負けを喫し1勝1敗として第3戦に挑むこととなった。大塚は途中出場し4得点をあげた。
垂水が所属するチステルナはトレンティーノと対戦。第1戦はストレートで負けを喫していたチステルナだが、2つのセットでデュースとなる拮抗した展開から何とか逃げ切り3—1でチステルナが勝利。1勝1敗となり第3戦に挑む。今試合垂水の出場はなかった。
次戦、準々決勝の第3戦をチステルナは23日(日)23:30から、ミラノが24日(月)2:00から、ペルージャが24日(月)3:00から戦う。ペルージャはこの試合に勝利すると準決勝進出が決まる。
■試合結果
・石川祐希(ペルージャ)
vsモデナ(〇3-0)
途中出場で2得点
・大塚達宣(ミラノ)
vsチヴィタノーヴァ(●0-3)
途中出場で4得点
・垂水優芽(チステルナ)
vsトレンティーノ(○3-1)
出場なし