[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 20日(木)にセリエA女子のプレーオフ準々決勝最終戦が行われ、石川真佑が所属するノヴァ―ラはキエリと対戦した。

  レギュラーシーズンを4位で終え、5位で終えたキエリと準々決勝で戦っているノヴァーラ。第1戦目はノヴァーラが、第2戦目はキエリがそれぞれストレートで相手を下し、1勝1敗で迎えた第3戦目。今試合の勝者が、準決勝へ駒を進めることになる。

 その第1セット、石川はスタートからコートに立った。序盤は一進一退の点の取り合いになるが、先に前に出たのはキエリだった。中盤、ノヴァーラはブレイクが取れず、つけられた2、3点差を詰められない。さらに終盤、ブロックに阻まれ、15ー19と点差が開く。直後にキエリの連続ミスに助けられ、なんとか連続ポイントを獲得したノヴァーラは19ー20と1点差まで詰め寄るが、20点目以降も思うように攻撃が決まらず、20ー25で最初のセットを落とす。

 第2セットは序盤からノヴァーラが連続ポイントを奪い流れを掴む。キエリに点を取らせず5ー0とリードすると、石川も華麗にスパイクを決め得点を重ねていく。キエリに隙を与えなかったノヴァーラが最後まで優位に試合を運び、石川が返ってきた1本目のボールでダイレクトで決め24点目を取ると、最後もサーブで相手の守備を乱し返ってきたボールをノヴァーラが叩き込んで得点を決め、25ー12という大差でセットを取り返す。

 続く第3セット、スタートからノヴァーラは2連続でスパイクミスが続き相手にポイントを献上し0ー3と嫌な流れに。直後に相手の連続ミスで追いつくものの、サーブミス、スパイクミスと続き、さらにはノータッチエースをとられ3連続失点で再びキエリにリードを許す。最大6点ビハインドから18ー20と2点差まで追い上げを見せたノヴァーラだったが、力及ばず20ー25でセットを落とした。石川はこのセットチーム最多となる12本のサーブを受け、66%のレシーブ成功率を記録したが、相手に比べてチーム全体にミスが多く出たことがセットを落とした要因となった。

 後がないノヴァーラは第4セット、石川はサーブで攻め相手の守備を崩すと、ラリーとなった相手スパイクを二度拾って攻撃に繋げる活躍を見せる。またサービスエースも決め、石川のサーブターンで7連続ブレイクに成功しリードを奪ったノヴァーラ。その後もブロックタッチ、ディグで攻撃につなげブレイクするノヴァーラと、1本で決められる、あるいはラリーを取ることができず連続ポイントを奪えないキエリという構図で、終始リードで試合を進めたノヴァーラが、25ー17でセットを取り返し、勝負の行方は最終第5セットへ。

 第5セット、最初のポイントをブロックで決めたノヴァーラが先行する。直後にもブロックを決めたノヴァーラが完全に流れを掴む。石川は引き続きサーブとディグが好調でブレイクに貢献する。勢いの止まらないノヴァーラが最後まで勢いを緩めず、最後も4連続ポイントで畳みかけると石川もその中でスパイクを決め、15ー6という大差で最終セットを制し勝利を手にした。

 石川は今試合で先発フル出場し、サービスエース2本を含む14得点をあげ、サーブレシーブやディグでも大きくチームに貢献した。

 準々決勝3戦目に勝利したノヴァーラが準決勝進出を決め、コネリアーノ、ノヴァーラ、ミラノ、スカンディッチと、レギュラーシーズン1位~4位のチームが順当に準決勝に進むこととなった。

 ノヴァーラの準決勝の相手はレギュラーシーズンを含めこれまで負けなしのコネリアーノ。なお、準決勝は昨シーズンと全く同じ組み合わせとなり、コネリアーノvsノヴァーラ、ミラノvsスカンディッチのカードで試合が行われる。

 ノヴァーラの準決勝第1戦は23日(日)2:00より、第2戦は30日(日)1:00から行われる。石川にとっては準々決勝に続き初となるセリエA準決勝の舞台で、関菜々巳が所属するコネリアーノから勝利を奪うことができるか。

■試合結果

ノヴァーラ 3ー2 キエリ

第1セット 20ー25
第2セット 25-12
第3セット 20ー25
第4セット 25ー17
第5セット 15ー6