[写真]=Lega Pallavolo

 セリエA男子のプレーオフ準々決勝第3戦が3月23日(日)に行われ、垂水優芽が所属するチステルナはトレンティーノと対戦し、セットカウント1ー3(17ー25、16ー25、25ー23、21ー25)で敗戦した。

 レギュラーシーズンを8位で終えたチステルナは、プレーオフ準々決勝でレギュラーシーズン1位のトレンティーノと対戦。3戦先勝方式のプレーオフで、チステルナは1戦目はストレート負け、2戦目はセットカウント3ー1で勝利し1勝1敗としていたが、これまで垂水の出場はなかった。

 トレンティーノのホームで行われた準々決勝第3戦目も垂水はベンチスタートとなった。第1セット序盤のブロックポイントで先行していたチステルナだったが、トレンティーノに怒涛の7連続ポイントを取られ9ー14と点差を離される。追いつこうにもチステルナはなかなかブレイクが取れず、終盤にブロックやサービスエースで得点を重ねたトレンティーノに17ー25で先取される。

 第2セット、序盤は拮抗した入りになるが9ー11とトレンティーノがリードした場面からチステルナは再び連続失点で9ー17と大きく差をつけられる。10ー20になったところで垂水がコートイン。このセット何度かスパイクを打つもの相手に拾われ、得点には結びつかなかった。チステルナはこのセットも16ー25の大差でセットを落とす。

 続く第3セット、垂水はスタートからコートに立つ。後がないチステルナは離されまいと食らいつき、その中で垂水もスパイクを決める。要所でブレイクを重ね、トレンティーノが僅かにリードして試合が進む中、強烈なサーブで垂水が狙われサービスエースを取られると12ー16と4点差をつけられる。このまま相手の流れになるかと思われたが、チステルナはじりじりと追い上げを見せ20ー20と同点に追いつく。サーブで攻めラリーを制したチステルナが23ー22と遂に前に出ると、ブロックで相手の攻撃を叩き落としてセットポイントを握る。25点目を託された垂水だったが3枚ブロックに阻まれ24ー23に。しかしタイムアウトを挟んだ後、ラリー中のボールを垂水がブロックアウトにして今度こそ得点を決め、25ー23でチステルナがセットを取り返す。

 第4セットも垂水はスタートからコートに立ち、序盤から指先を狙った巧みなブロックアウトを決める。2、3セット目は放ったスパイクがなかなか決まらず決定率に苦しんでいた垂水だったが、相手ブロックを利用したスパイク、バックアタックなど多彩に得点を重ねていく。終盤まで点の取り合いが続き、トレンティーノが先行しながらも大きな点差がつかずに進むが、先に20点にのせたトレンティーノが流れを掴むと強烈なサーブで18ー22と4点差をつける。何とか追いつきたいチステルナだったが、つけられた点差を縮められず21ー25でこのセットを落とし、セットカウント1ー3で敗戦した。

 垂水は今試合で2セット目途中から出場し最後までコートに立った。守備面ではサービスエースを取られる場面がありサーブレシーブに苦しんだが、攻撃面では序盤苦しむも徐々に決定率をあげて7得点をあげ、最終的には50%を記録した。

 今試合で敗戦したチステルナは準決勝進出に向けて後がなくなった。注目の準々決勝第4戦目は、チステルナのホームであるパラスポルトチステルナディラティーナで27日(木)4:30より行われる。

■試合結果

チステルナ 1ー3 トレンティーノ

第1セット 17ー25
第2セット 16ー25
第3セット 25ー23
第4セット 21ー25