[写真]=Lega Pallavolo

 セリエA男子のプレーオフ準々決勝第3戦が3月24日(月)に行われ、大塚達宣が所属するミラノはチヴィタノーヴァと対戦し、セットカウント1ー3(23ー25、22ー25、25ー21、19ー25)で敗戦した。

 レギュラーシーズンを6位で終えたミラノは、プレーオフ準々決勝でレギュラーシーズン3位のチヴィタノーヴァと対戦。3戦先勝方式のプレーオフ、ミラノは1戦目はフルセットで勝利を収めるも、2戦目はストレートで敗戦し、1勝1敗としていた。

 1、2戦目ともに途中出場だった大塚だったが、3戦目はスタートから起用された。その第1セット、序盤チヴィタノーヴァが先行する。7ー10とリードされた場面、大塚のサーブターンで何度もラリーを制しブレイクを成功させたミラノが11ー10と逆転し、その中で大塚は2段トスで得点につなげる姿を見せる。先行していたミラノだったが、2連続でサービスエースを取られ逆転を許す。そこからサイドアウトの応酬が続くが、ミラノのサーブミスから直後のラリーを制したチヴィタノーヴァがブレイクに成功し、23ー25でミラノはこのセットを先取される。

 続く第2セット、チヴィタノーヴァが連続ポイントを取ればミラノも直後に取り返し、中盤まで両者点の取り合いが続く。大塚はラリー中に放たれたスパイクを身体全体であげて攻撃につなげるなど、好守備を見せる。また、惜しくも得点にはつながらなかったものの相手の守備を崩すサーブも放つ。終盤に入っても拮抗した試合展開となる中、ラリーを制し、直後にブロックポイントを決めたチヴィタノーヴァが走り、22ー25で2セット目も連取する。

 第3セットは序盤からサーブで攻めたミラノが先行し、大塚もクロスへのスパイクを決め切る。10ー5とミラノが点差を広げるが、直後にミラノのスパイクミス、サービスエースなどでじりじりとチヴィタノーヴァが点差を詰めていく。それでも後がないミラノはなんとか2点のリードを保って試合を進め、20点目以降にオポジットのフェレ・レガースが得点を重ねブレイクすると、最後はチヴィタノーヴァのサーブミスとなり25ー21でミラノがセットを取り返す。

 第4セットは序盤チヴィタノーヴァの僅かなリードで試合が進む。中盤に3連続失点で最大5点のリードを許す中、大塚は強いサーブで相手を崩し、ブレイクに貢献。その後も要所でブレイクし、終盤で2点差まで追い上げたミラノ。大塚が乱れたボールを懸命にコートの外まで追いかけてボールをつなげるが得点には結びつかず、ミラノはなかなか勢いに乗れない。点差を詰められない中、大塚のサイドラインギリギリを狙ったスパイクがアウトになりチヴィタノーヴァがマッチポイントを握ると、最後は強いサーブにミラノが崩され、25ー19でセットを落としセットカウント1ー3で敗戦した。

 今試合で大塚はスタメンフル出場。攻撃では打数21で8得点に留まったが、ラリー中の2段トスやディグなどつなぎの部分で大きく貢献した。また、サーブレシーブではサービスエースを取られる場面もあったが、20本受けて成功率50%を記録した。

 第3戦で敗戦したミラノは後がなくなった。昨シーズンに続き準決勝に進出することができるか、負けられない注目の準々決勝第4戦目はミラノのホームであるアリアンツ・クラウドで27日(木)4:30から行われる。

■試合結果

ミラノ 1ー3 チヴィタノーヴァ

第1セット 23ー25
第2セット 22ー25
第3セット 25ー21
第4セット 19ー25