[写真]=坂口功将

 24日、大同生命SV.LEAGUE MENの広島サンダーズが、2024ー25シーズンをもって退団する選手5名を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 退団が発表されたのは、ミドルブロッカーの安永拓弥(34)と平井海成(26)、アウトサイドヒッターのオレオル・カメホ・ドルーシー(38)と熊倉允(29)、リベロの唐川大志(32)の5名だ。

 退団と同時に現役引退を表明したのは安永と唐川の2名。安永は東海大学卒業後の2012年に広島THへ入団し、今季で在籍13シーズン目。2022ー23シーズンにはVリーグ通算230試合出場を達成し、Vリーグ栄誉賞を受賞していた。また、大学在学中の2009年には、日本代表としてワールドグランドチャンピオンズカップに出場していた。今シーズンはSVリーグ32試合でベンチ入りし、87得点を決めていた。

 唐川は、福岡大学卒業後の2015年に広島THへ入団し、今季で在籍10シーズン目。今シーズンはSVリーグ24試合でベンチ入りしている。

 カメホはキューバ出身の大ベテラン。ロシアや韓国などさまざまな国のクラブでプレーした経験を持ち、今シーズンから広島THへ入団した。今シーズンは多くの試合でスタメン出場を果たし、現時点でアタック決定率ランキングで13位、総得点ランキングでは485点で16位にランクインするなどオフェンス面でチームをけん引している。

 平井は中央大学卒業後の2021年に広島THへ入団し、今季で在籍4シーズン目。昨シーズンは5試合でベンチ入りし8得点を獲得していたが、今シーズンはここまで出場機会を得られていない。大学在学中の2018年には、日本代表としてAVCカップに出場している。

 熊倉は順天堂大学卒業後の2018年に広島THへ入団し、今季で在籍7シーズン目。今シーズンはSVリーグ31試合でベンチ入りし、6得点を獲得している。

 選手5名の今後については未定。退団する選手5名はそれぞれ、クラブを通じてコメントしている。

■安永拓弥
「今シーズンをもって引退する事になりました。14年間という長い時間を素晴らしいチーム、環境で自分の好きな事に全力で夢中になれた事をとても幸せに思います。楽しい事や苦しい事もたくさんありましたが、チームメイトやチームスタッフ、JT社員の方々、ファンの方々にたくさん支えてもらえてここまでやり切る事ができました。そしてなにより、家族には毎日どんな時も支えてもらえた事にとても感謝しています。また自分をここまで育ててくださった恩師たちや学生時代の仲間、自分に関わってくださった全ての方々にも本当に感謝しています。最後の試合まで全力でプレーします!本当にありがとうございました」

■オレオル・カメホ・ドルーシー
「親愛なるファンの皆様。皆様からの限りないご声援には言葉で言い表せないほど感謝しています。皆様の情熱、励まし、献身さは毎試合戦う上での原動力となっていました。皆さんはチームのファミリー、心、そしてインスピレーションで、単なるファン以上の存在です。お別れを告げないといけませんが、皆さんと共に分かち合った全ての歌、声援、時間を心へ刻みます。これからは別々の道へ進みますが、私の心の中に思い出としてずっと残り続けるでしょう。本当にありがとうございました」

■平井海成
「この度広島サンダーズを退部することとなりました。日頃から応援してくださるファンの方々、今まで本当にありがとうございました!ファン感謝Dayが最後になりますので寂しくなりますが、ぜひ会いに来てください!」

■熊倉允
「この度、広島サンダーズを退部することになりました。7シーズン在籍させていただき全てにおいて成長させていただきました。いつも笑顔でバレーボールをできたのは最高のチームメイト、スタッフ、なによりいつも力強い応援をしてくださったファンの皆様のおかげです!これからは広島サンダーズのファンとして皆様と共に応援していけたらと思います。今までたくさんの応援ありがとうございました!」

■唐川大志
「今シーズンで引退することになりました。約10年もの間、応援してくださったファンの皆様、ありがとうございました。苦しいシーズンが多くありましたが、それでも声援を送ってくださる皆さんの姿は、私を奮い立たせてくれる存在でありました。入部してから、たくさんの人々に出会い、様々な経験をさせてもらい、人として成長できたバレー人生でした。これまでバレーボールを通して関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。そしてなにより、どんな場面でも心の支えとなってくれた家族に感謝したいと思います。10年間ありがとうございました。これからもサンダーズをよろしくお願いします」