セリエA男子のプレーオフ準々決勝第4戦が3月27日(木)に行われ、垂水優芽が所属するチステルナはトレンティーノと対戦し、セットカウント1ー3(25ー17、20ー25、14ー25、25ー27)で敗戦した。
レギュラーシーズンを8位で終えたチステルナは、プレーオフ準々決勝でレギュラーシーズン1位のトレンティーノと対戦。3戦先勝方式のプレーオフでチステルナはこれまで1勝2敗と負け越しており、準決勝進出に向けて負けられない第4戦だった。
第3戦目で途中出場しプレーオフデビューしていた垂水だったが、今試合でも引き続きベンチスタートとなった。第1セット、序盤に連続ポイントを奪いリードを得て勢いづいたチステルナが中盤以降も流れを掴む。始終優位に立ち試合を進めたチステルナが終盤もその手を緩めず、25ー17でまず先取する。
続く第2セットは序盤からブロックでチステルナの攻撃を阻んだトレンティーノがリードを奪う。序盤から中盤、思うような攻撃ができず、ブレイクを奪えなかったチステルナは11ー19と大差をつけられるが、ブロックポイントとサービスエースで勢い付くと流れを掴み、怒涛の7連続ポイントで2点差まで迫る。しかしそこから連続ポイントを奪えなかったチステルナ、最後はスパイクミスとなり20ー25でこのセットを落とす。
第3セットは始終トレンティーノが優位に試合を進める。サーブで攻められブロックで攻撃を阻まれ、完全に勢いを失ったチステルナは連続ポイントを一度も奪えず、トレンティーノに圧倒されると14ー25という大差でセットを失い、後がなくなる。
第4セット、スタートからチステルナが連続失点し、1ー5とリードを奪われた場面で垂水がコートイン。垂水は高いブロックに強く当ててボールを出す、きっちり指先を狙ってブロックアウトを取るなど、冷静かつ確実に点を決めていく。中盤、連続のブロックポイントで勢いを増したチステルナは、点差を縮め14ー14の同点に追いつく。そこから両者点の取り合いとなるが、垂水のブロックポイントで18ー17とこのセット初めてチステルナが前に出る。終盤はサイドアウトの応酬が続き、デュースに突入。チステルナは垂水にトスを集めるが、相手ブロッカーが直前に手を引く駆け引きを見せ、スパイクがアウトになりマッチポイントを奪われる。最後も垂水の放ったスパイクがアウトとなり25ー27でセットを落とし、チステルナはセットカウント1ー3で敗戦し、惜しくも準決勝進出は逃すことになった。
最後はスパイクミスで相手に点を献上し悔しい敗戦となったが、今試合で垂水はリードされた4セット目序盤にコートに入り冷静に得点を決め、ブロックポイントを含む5得点をあげた。
シーズン序盤はなかなか出場機会に恵まれずにいた垂水だったが、試合に出る度に活躍を見せ出場機会を増やしていき、このプレーオフの舞台でも存在感を見せた。
■試合結果
チステルナ 1ー3 トレンティーノ
第1セット 25ー17
第2セット 20ー25
第3セット 14ー25
第4セット 25ー27