7日(月)にセリエA女子のプレーオフ準決勝第3戦が行われ、福留慧美が所属するミラノは、ホームでスカンディッチと対戦し、セットカウント3ー1(16ー25、25ー22、25ー22、25ー17)で勝利を飾った。
レギュラーシーズン2位通過のミラノは、3位通過のスカンディッチ相手に第1戦目はストレート、2戦目はフルセットの末に勝利を果たし、2連勝で決勝進出に王手をかけていた。
1戦目は出場なし、2戦目は途中出場の福留だったが、今試合はスタートから起用された。第1セットは序盤から両者粘りのラリーが繰り広げられる。何度かラリーをスカンディッチが制し、ミラノが追いかける展開に。福留が強烈なスパイクをレシーブし会場がどよめくが、惜しくもそのボールは得点には繋がらず。さらにブロックでミラノの攻撃を阻み、中盤にサービスエースで得点を重ねたスカンディッチが点差を離していく。福留は何度も好レシーブで簡単にボールを落とさない活躍を見せるが、なかなか得点に繋がらず、このセットは16ー25という大差でミラノがセットを落とす。
第2セットは序盤からミラノの好ブロックが炸裂し、6ー2とリードを奪う。直後にも2連続のブロックポイントを決めたミラノが勢いづき、徐々に点差を離していく。福留は安定したサーブレシーブでチームを支える。終盤に追い上げを見せたスカンディッチが22ー21と1点差まで詰め寄るが、ミラノはオポジットのパオラ・エゴヌにトスを集めると、エゴヌがそのトスに応え3連続でポイントを決め逃げ切り、25ー22でセットを取り返す。
第3セットは中盤まで拮抗した点の取り合いが続くが、福留の身を挺した渾身のディグでつないだボールをエゴヌが決め切り、ミラノが前に出るとその僅かなリードを維持したまま終盤に入る。粘りを見せ3度のセットポイントを凌いだスカンディッチだったが最後はサーブがアウトになり、25ー22でミラノがこのセットを制し、勝利に王手をかける。
第4セット、序盤こそ一進一退の攻防となるが、ラリーを制したミラノがブレイクを成功させ、さらに相手のスパイクミスも重なって14ー10とリードを奪う。だが、スカンディッチが2連続ポイントを奪い、さらにブロックポイントで2点差まで迫る。しかしお返しとばかりにミラノも2連続のブロックで攻撃を阻み、簡単には追い上げを許さない。20点にのせたミラノは掴んだ流れを離すことなく、我慢強くラリーを制してマッチポイントを握ると、最後はサービスエースで締めくくり25ー17でこのセットを制し勝利を飾った。
今試合を制したミラノは、準々決勝、準決勝と一度も負けることなく5連勝で決勝に駒を進めた。昨シーズンはこの準決勝の舞台でスカンディッチに敗戦し決勝進出が叶わなかったが、今シーズンはその雪辱を果たす結果となった。
そして福留は先発フル出場。サーブレシーブではエースを取られた場面もあったものの、24本を受け成功率は63%を記録。また、強烈な相手スパイクを何度もあげてボールを繋げ、勝利に貢献した。
いち早く決勝進出を決めたミラノ。決勝も同じく3戦先勝方式で行われ、ミラノはノヴァーラvsコネリアーノの勝者と16日(水)にその初戦を戦う予定だ。
■試合結果
ミラノ 3ー1 スカンディッチ
第1セット 16ー25
第2セット 25ー22
第3セット 25ー22
第4セット 25ー17