[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 10日(木)にセリエA女子のプレーオフ準決勝第4戦が行われ、石川真佑が所属するノヴァーラと関菜々巳が所属するコネリアーノが対戦した。

 レギュラーシーズンを4位で終えたノヴァーラと、負けなしの首位で終えたコネリアーノ。それぞれプレーオフの準々決勝を勝ち上がり、準決勝で対戦した。第1戦ではコネリアーノが勝利したものの、第2戦はノヴァーラが圧巻のストレート勝利でコネリアーノの連勝記録を50でストップさせていた。しかし第3戦では強さを見せたコネリアーノが勝利し決勝進出に王手。迎えた第4戦は2戦を落とし、後がないノヴァーラのホームで行われた。

 石川は先発起用、関がベンチスタートで始まった第1セット。序盤は2度のブレイクに成功したノヴァーラが先行する。その後もスパイクが冴え最大4点差のリードを保っていたノヴァーラ。しかし、終盤にかけてじわじわと詰め寄るコネリアーノは22ー22で同点に追いつくと、先にセットポイントを握る。食い下がるノヴァーラはデュースに持ち込んだが、最後はネットインのサーブがノヴァーラのコートに落ち、コネリアーノがセットを先取する。

 続く第2セットは、ノヴァーラが石川のスパイクで先制点を決める。以降は互いに点を取り合い、拮抗した入りとなる。中盤、ノヴァーラがアウトサイドヒッターであるタチアナ・トロクのサーブから4連続得点で均衡を破る。前に出たノヴァーラは3連続得点も奪い、17ー12までリードを広げる。しかし、このセットも終盤にかけてコネリアーノが猛追。20ー19まで迫られながらも逃げ切ったノヴァーラは、セットを取り返す。

 第3セットもコートにはスタートから石川の姿が。2連続ブロックポイントで勢い付いたコネリアーノが先行したものの、すかさず連続得点で詰め寄ったノヴァーラは9ー9で同点に追いつくと以降は競った展開に。終盤に差し掛かった場面、高い攻撃力を発揮するコネリアーノが一気にノヴァーラを突き放す。選手交代で流れを変えたいノヴァーラだったが、逆転のきっかけを生み出せず。コネリアーノがこのセットを取り切る。

 ノヴァーラにとって後がない第4セットは、一進一退の入りとなる。石川はサービスエースを奪われながらも、自身のミスを取り返すかのようにスパイクで得点を重ねる。しかし、4連続得点で14ー9とリードを奪ったコネリアーノは、中盤もペースを握り続ける。終盤も連続ブレイクでノヴァーラを突き放したコネリアーノは、25ー16の大差で第4セットを取り、セットカウント3ー1で勝利した。

 3勝したコネリアーノは、福留慧美が所属するミラノの待つ決勝にコマを進めた。なお、関の出場機会はなかった。一方のノヴァーラは無敗の女王コネリアーノを相手に1勝をあげたものの、準決勝敗退となった。この試合で石川はチーム2タイの13得点を獲得している。

■試合結果

ノヴァーラ 1ー3 コネリアーノ

第1セット 26―28
第2セット 25―23
第3セット 20―25
第4セット 16―25