[写真]=Getty Images

 10日、韓国Vリーグ女子のピンクスパイダーズは、新監督に吉原知子氏(55)が就任したことを発表した。

 吉原氏は2015年からJTマーヴェラス(現・大阪マーヴェラス)の監督に就任し、指導者としてのキャリアをスタート。その後も2023ー24シーズンまでの9シーズンで監督を務め上げ、チームをVリーグ2連覇、皇后杯優勝など輝かしい成績に導いた。現役時代は日本代表のミドルブロッカーとしてオリンピックにも3度出場。日本だけでなくイタリアリーグでもプレーした経歴を持つ。

 吉原氏が監督に就任したピンクスパイダーズは、今シーズンの韓国Vリーグ女子で優勝を果たした強豪チーム。今季限りでの現役引退を発表しているものの、元韓国代表のエースであるキム・ヨンギョンも在籍していた。

 ピンクスパイダーズを運営する興国生命は、吉原氏の監督就任について以下の通りコメントを発表している。

「キム・ヨンギョンの引退後、新しいチームカラーの構築と世代交代を通じた戦力の再整備が必要なタイミングだ。豊かな指導者経験とコミュニケーション能力を備えた吉原氏がチーム飛躍を導く適任者と判断した」

 また今回、丹山禎昭氏がチームの首席コーチを務めることが決定している。丹山氏はコーチとして吉原氏と共にJTマーヴェラスを長年率いていた。今回はそんな吉原氏と丹山氏が再びタッグを組むこととなった。さらに、興国生命はチームの体系的なコンディション管理とケガ防止のために、日本人の専門トレーナーの招集も積極的に検討中としている。