今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター(OH)石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル移籍中のOH垂水優芽が在籍している。
ペルージャは2位、ミラノは6位、チステルナは8位でレギュラーシーズン(RS)を終え、日本人選手が所属する3チームはすべてプレーオフへと進出した。
準々決勝でミラノとチステルナは敗れたが、昨季に続く優勝を目指すペルージャは準決勝に進出し、RS3位のチヴィタノーヴァと対戦。6日に行われた第1戦に勝利しているペルージャは13日、準決勝の第2戦に挑んだ。
一方、5位~10位決定戦に進んだミラノとチステルナ。13日から14日にかけて2回戦が行われ、1回戦で負けを喫したミラノはRS7位のモデナと、1回戦をストレート勝利で飾ったチステルナはRS4位のヴェローナと対戦した。
石川は第1戦に続いてベンチスタートとなった。第1セットを先取したペルージャだったが、第2セットでは大幅なリードを許す。途中で石川がコートに入り奮闘するも、離された点差に追いつくことができずセットを落とす。その後は第3セットはペルージャが制し、第4セットはチヴィタノーヴァが取り返して試合は第5セットへともつれ込む。勝負が決まる第5セット、序盤のサービスエースで勢いづいたペルージャはリードを広げる。相手の追い上げを振り切ったペルージャは最終セットを制し、フルセット勝利を飾った。石川は2、3セット目に途中出場し2得点をあげた。
モデナとの対戦で大塚は先発出場。相手サーブに崩されたミラノは第1セットを落とす。第2セットも相手にリードされるミラノ。中盤には相手のサーブとブロックに苦しむ大塚がベンチに下がる。その後、第2セットも落とし後がなくなったミラノは第3セット、大塚を再びコートに戻す。ミラノはリードされながらも追い上げを見せ、大塚もサービスエースを決めるなどして終盤に同点に追いつく。粘りを見せデュースに持ち込んだミラノだったが、最後はサービスエースを決められ、ストレートでの敗戦となった。全てのセットに出場した大塚は8得点をあげた。
ヴェローナとの対戦で垂水はスタートからコートに立つ。第1セット、サービスエースやブロックポイントで攻められたチステルナは序盤からリードを許し、垂水もサービスエースを取られる。その後もチステルナはヴェローナの勢いを止められず大差でセットを落とす。続く第2セットも序盤から僅かなリードをチステルナが追いかける展開となるが、なかなかその差を縮められずにセットを落とす。第3セットは序盤から中盤にかけて前に出たチステルナ。しかし終盤になって同点に追いつかれると、ヴェローナの好調なサーブで崩され逆転を許す。さらにブロック得点でマッチポイントを握られると、最後はチステルナのサーブがミスとなりストレート負けを喫した。垂水は第1セットに出場し1得点をあげるも、第2、3セットは出番がなかった。
次戦、勝てば決勝進出が決まるペルージャは17日(木)3:30より準決勝第3戦をホームで行う。一方、連敗脱出を目指すミラノはホームで19日(土)3:30よりRS9位のパドヴァと、チステルナはアウェーで20日(日)0:30よりモデナと5位~10位決定戦の3回戦で対戦する。
■試合結果
・石川祐希(ペルージャ)
vsチヴィタノーヴァ(〇3-2)
途中出場で2得点
・大塚達宣(ミラノ)
vsモデナ(●0-3)
先発出場8得点
・垂水優芽(チステルナ)
vsヴェローナ(●0-3)
先発出場、途中交代で1得点