[写真]=Lega Pallavolo

 17日、セリエA男子のプレーオフ準決勝第3戦が行われ、石川祐希が所属するペルージャはチヴィタノーヴァと対戦した。 

 レギュラーシーズンを2位で終えたペルージャと、3位で終えたチヴィタノーヴァはそれぞれプレーオフ準々決勝を勝ち上がり、3戦先勝方式で行われるプレーオフ準決勝で激突した。第1、第2戦で勝利し決勝進出に王手をかけたペルージャはホームでの第3戦に挑んだ。

 石川はベンチスタートとなった第1セット。序盤は一進一退の攻防となる。一時はチヴィタノーヴァに4連続得点を許し先行されたペルージャだったが、ブロックポイントで逆転。さらにサービスエースで勢い付くと最大4点差までリードを広げる。しかし終盤、チヴィタノーヴァに3連続サービスエースでリードを奪われたペルージャは、その後も点差を縮められず第1セットを落とす。

 第2セットは、流れを掴むブロックやサービスエースを決めたペルージャが5連続得点で一気にリードする入りに。最大8点まで点差を広げたペルージャは相手の反撃を許すことなく、第2セットを取り返す。

 続く第3セットはブレイクを取り合う拮抗した入りとなった。中盤はペルージャが先行するも、チヴィタノーヴァもすぐ後ろを追いかける気の抜けない展開が続く。ペルージャがセットポイントを握った重要な場面で、石川がリリーフサーバーとしてコートインするも得点にはつなげられず、デュースに突入する。互いにセットポイントを奪い合う中、最後はペルージャのスパイクがアウトとなり、チヴィタノーヴァが第3セットを奪取する。

 第4セットはスタートから石川が起用される。序盤、ペルージャは相手に5連続得点を奪われる。石川は2段トスを託され、ブロックアウトを狙ったスパイクを試みるもアウトのミスが続き、5ー8の場面で再びコートに戻る。アウトサイドヒッターのオレフ・プロトニツキーの2連続サービスエースで、16ー14と前に出たペルージャはその後もリードを広げていき、第4セットを取り切った。

 運命の最終第5セットは序盤から互いに1歩も譲らない展開となる。終盤まで一進一退の攻防が続く中、ペルージャはブロックでマッチポイントを握る。しかし、そのマッチポイントをモノにできなかったペルージャはデュースの末にチヴィタノーヴァに第5セットを奪われ、フルセット負けを喫した。

 この敗戦でペルージャの決勝進出は次戦へ持ち越されることとなった。出場機会を得た石川だったが、力を発揮しきれず悔しい結果となった。次戦のプレーオフ準決勝第4戦は4月21日(月)1:00よりチヴィタノーヴァのホームで行われる。

■試合結果

ペルージャ 2ー3 チヴィタノーヴァ

第1セット 23ー25
第2セット 25ー20
第3セット 28ー30
第4セット 25ー22
第5セット 14ー16