今シーズンのセリエA男子には、日本代表で活躍するペルージャのアウトサイドヒッター（OH）石川祐希、ミラノのOH大塚達宣に加え、大阪ブルテオンからチステルナにレンタル移籍中のOH垂水優芽が在籍している。
ペルージャは2位、ミラノは6位、チステルナは8位でレギュラーシーズン（RS）を終え、日本人選手が所属する3チームはすべてプレーオフへと進出したが、ミラノとチステルナは準々決勝で敗退し、5位～10位決定戦にまわった。2戦を終え、ミラノは2連敗、チステルナは1勝1敗で3戦目を戦うことに。一方のペルージャは準決勝に進み、RS3位のチヴィタノーヴァと対戦。第1戦と2戦は勝利するも第3戦を落とし、決勝進出に向けて第4戦を迎えた。
ペルージャの石川はベンチスタートとなった。1セット目は序盤からチヴィタノーヴァがブレイクを重ね勢いに乗る。追いかけるペルージャは自身のミスで流れを掴めず、点差を詰められないまま終盤に入る。土壇場で同点に追いつくも最後は2連続でブロックに阻まれセットを落とす。2セット目は中盤まで一進一退の攻防になるも、先に抜け出したのはまたしてもチヴィタノーヴァ。終盤にも取られたリードを巻き返すことができず、相手に逃げ切られペルージャは2セット目も落とす。
後がないペルージャは3セット目、序盤にブレイクし僅かなリードを保って試合を進める。20点目以降同点に追いつかれると、相手のサービスエースと自分たちのスパイクミスにより逆転され一気にマッチポイントを奪われる。最後はスパイクを叩き込まれゲームセット。試合を通して、ミスで流れを引き寄せることができなかったペルージャは1セットも奪えずストレートで敗戦した。
石川は1セット目はリリーフサーバー、2セット目序盤に途中出場、3セット目はスタートからコートに立ち8得点をあげたが、3セット目終盤に2連続でスパイクミスをし、再びベンチに戻った。チームが全体的に上手く嚙み合わず、サーブを含め生じたミスの多さが自らの首を絞めた試合結果となった。
5位～10位決定戦の第3戦でパドヴァと対戦したミラノ。大塚は先発出場を果たす。サーブで攻めたミラノが終盤までリードを保って先取すると、2セット目も同様にサーブで相手を崩したミラノが前に出る。終盤のパドヴァの追い上げを振り切り2セット目も連取すると、3セット目も勢いに乗るミラノがブレイクを重ね大差をつけ、危なげなくセットを制し、ストレートで勝利を飾った。
大塚は安定したサーブレシーブやディグ、サーブでもブレイクに貢献しストレート勝利を収め、チーム3位タイの8得点をあげた。チームとしては連敗を脱出し、第3戦を終え1勝2敗としている。
1勝1敗で第3戦を迎えたチステルナはモデナと対戦。垂水はベンチスタートとなった。1セット目は序盤からブレイクを重ねたモデナが先行し、追いかけるチステルナは連続ポイントを奪えず17ー25の大差でセットを落とす。2セット目序盤は点の取り合いとなるが、中盤に前に出たモデナの背中を掴むことができず、終盤追い上げられないままセットを落としたチステルナは後がなくなる。3セット目はなかなか奪えなかったブレイクを重ねたチステルナがリードする展開で逃げ切りセットを取り返すも、4セット目ではデュースとなった激戦を落とし、セットカウント3ー1で敗戦した。今試合では垂水の出場機会はなかった。
次戦、ペルージャは決勝進出がかかった準決勝最終第5戦をホームで25日（金）3：30から戦う。また、5～10位決定戦の第4戦に臨むミラノは24日（木）3:30からアウェイでRS10位のグロッタッツォリーナと、チステルナは同日同時刻にホームでRS9位のパドヴァと対戦する。
■試合結果
・石川祐希（ペルージャ）
vsチヴィタノーヴァ（●0－3)
途中出場で8得点
・大塚達宣（ミラノ）
vsパドヴァ（〇3－0）
先発出場8得点
・垂水優芽（チステルナ）
vsモデナ（●1－3）
出場なし
