スタッツリーダーズたちに匹敵する活躍を見せた選手たち
①ミゲル・ロペス/大阪ブルテオン(アタック決定率2位)

ロペスはSVリーグのOHでトップのアタック決定率、全体ではニミルに次ぐ2位のアタック決定率を記録した。
その高いアタック決定率の要因は世界最高峰の高さとパワーだ。
高さについては身長が190cmながら最高到達点は372cmでSVリーグ全選手中3位だ。ロペスはスタンディングジャンプが高いので、ラリー中やサーブレシーブの直後といった十分に助走がとれない状況でも高さを出すことができる。
この圧倒的な高さとパワーで3枚ブロックがついても、完全に上から抑え込まれることなく、敵ブロックを粉砕してボールをコートの遥か外に弾き飛ばしていた。
さらにロペスはSVリーグで最もサーブレシーブをした選手で、常に牽制された状況でも大阪ブルテオンで最多得点を挙げていることは特筆すべき点。チャンピオンシップでも組織を破壊するロペスの圧倒的な個の力に注目だ。
②ドミトリー・ムセルスキー/サントリーサンバーズ大阪(総得点2位・ブロック決定本数2位・サーブ効果率3位)

ムセルスキーは218cmの世界トップクラスの高さを生かして3部門で優秀な数値を残した。
2位の総得点についてはムセルスキーしか届かない絶対領域とも呼べるような高さからブロックを無視するようなアタックで多くの得点を重ねた。
ブロックランキングでも2位を記録。ムセルスキーはロシア代表では主にMBとしてプレーしてたので、世界最高峰の技術と高さを誇る彼のブロックは1人で2枚分以上の存在感を放っていた。
また、サーブについては3位の効果率を記録。通常のジャンプサーブはネットを越すために放物線を描くが、ムセルスキーのジャンプサーブは打点が高くて直線的な軌道の為、サーブと言うより毎度バックアタックを放っているようなものだ。
身長に調子はない。チャンピオンシップでもムセルスキーの高さを生かした安定感のある活躍に期待だ。
③宮浦健人/ジェイテクトSTINGS愛知(アタック決定率5位、サーブ効果率5位)

宮浦はSVリーグの日本人OPで1位のアタック決定率とサーブ効果率を記録した。左足の捻挫で離脱する12節までは総得点ランキングでも3位で、世界トップクラスの外国人OPたちと肩を並べていた。その得点力からSTINGS愛知のセッターを務める関田誠大もエースは宮浦だと語っている。
その宮浦はエースらしい強気なプレーが目立っている。3枚ブロックに対して、日本代表ではリバウンドを選択することもあったが、クラブでは勝負しに行ってブロックを弾き飛ばして得点を奪っている。
19節にケガから復帰すると、離脱前と変わらない得点力で終盤戦を戦い抜いた。
さらにコンディションを上げてくるであろうチャンピオンシップでも宮浦の世界トップクラスのスパイクとサーブによる活躍に期待だ。