大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のチャンピオンシップ クォーターファイナルGAME1が20日(月)に行われ、SAGAアリーナにてSAGA久光スプリングスとヴィクトリーナ姫路が対戦した。
長かったレギュラーシーズン(RS)を終え、ついに迎えたチャンピオンシップ。このカードは2024年12月に行われた皇后杯決勝の再戦であり、SVリーグ女子での対戦成績は2勝2敗の引き分けとなっている。RSを30勝14敗の3位で終えたSAGA久光は、負けを喫した皇后杯決勝のリベンジをホームで果たしたいところ。一方、RSを27勝17敗の6位で終えた姫路は皇后杯に続くタイトル獲得に向け、アウェーで勝利を掴み取れるか。
アウトサイドヒッター(OH)に深澤めぐみとグレタ・ザックマリー、ミドルブロッカー(MB)に荒木彩花と平山詩嫣、セッター(S)に栄絵里香、オポジット(OP)にステファニー・サムディ、リベロ(L)に西村弥菜美をスタメンに起用。
対するはOHに渡邉かやと井上愛里沙、MBに宮部藍梨とミンニャ・オスマジック、Sに櫻井美樹、OPに田中咲希、Lに森田茉莉をスタメンに起用した。
第1セットは開始早々、ブロックとサービスエースを決めたSAGA久光が先行する。荒木とサムディにもサービスエースが飛び出したSAGA久光は、一気に9ー3とリードを広げる。流れを掴んだSAGA久光は西村を中心としたディフェンスや、パワーある両サイドのスパイクでラリーを何度も制す。SAGA久光の8点リードで迎えたテクニカルタイムアウト明け、姫路は2枚替えを行うも点差を詰められず。終盤も戦術的な選手交代を行い、手を緩めないSAGA久光は攻守で力を発揮し姫路を寄せ付けない。姫路は渡邉をOHチャッチュオン・モクシーに変更するが、流れを変えられず。25ー15と大差でSAGA久光がセットを先取する。
姫路がスタートから渡邉に代えチャッチュオンを、田中に代えOHアナ・ルイーザ・フヂゲルを起用した第2セット。第1セットに続き、SAGA久光がリードする入りとなる。以降も流れは変わらず、SAGA久光が粘り強いブロック&ディフェンスから高い攻撃力で最大7点のリードを保つ。しかし中盤、本来のプレーが出始めた姫路は途中起用の選手を軸に1点差まで詰め寄ると、20ー20でついに同点に。一時は流れを失いながらも逆転を許さなかったSAGA久光が、姫路の猛追を振り切ってセットを連取した。
姫路がチャッチュオンに代えOH秋本美空をスタートから起用した第3セット。序盤は互いにブレイクを取り合うも、姫路は調子を上げてきた井上のスパイクや1枚ブロックで先行する。姫路の3点リードでテクニカルタイムアウトに入ると、リリーフサーバーとレシーバーとしてコートインしたリベロ高橋葵のサーブから、SAGA久光が点差を1点まで縮める。流れが相手に行きかける中、2枚替えでS柴田真果とOP河俣心海を投入した姫路は再び点差を広げ始める。終盤もリードを保った姫路が第3セットを取り切った。
SAGA久光がザックマリーに代えOH北窓絢音をスタートから起用した第4セット。拮抗した入りとなったが、両サイドの緩急をつけた攻撃で得点する姫路がリードを奪って中盤に入る。しかしSAGA久光は、深澤と代わって入ったOH中島咲愛のフェイントで長いラリーを制すと、流れを掴んで点差を詰め寄る。16ー16で同点、栄のサービスエースで勢い付いたSAGA久光は終盤に6連続得点を決め、一気にマッチポイントを握る。最後は荒木のクイックでSAGA久光がセットを取り切り、セットカウント3ー1で勝利した。
粘り強いディフェンスや持ち前のオフェンス力を発揮し、勝負所で流れを掴むプレーを見せたSAGA久光がセミファイナル進出に王手をかけた。次戦のGAME2は21日(火)に同じくSAGA久光のホームで行われる。
■試合結果
SAGA久光スプリングス 3ー1 ヴィクトリーナ姫路
第1セット 25ー15
第2セット 25ー22
第3セット 20ー25
第4セット 25ー19