20日、大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)のヴォレアス北海道は、今シーズンをもって退団及び引退する選手のコメントを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
退団するのは、アウトサイドヒッター(OH)の陳建禎(35)と戸田拓也(28)、セッターの本澤凌斗(27)の3名。そして現役を引退するのは、ミドルブロッカーの田城貴之(33)、とOH兼リベロの谷尻勝将(25)の2名。以前に発表はされていたが、今回その5選手のコメントが公開された。
陳は中国の福建省から2017年にヴォレアスに入団すると、その後はパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)や、JTサンダーズ広島(現・広島サンダーズ)、北海道イエロースターズを経て今季再びヴォレアスに入団。リーグ戦44試合にベンチ入りを果たし、ブロックポイント37点を含む283得点をあげる活躍を見せ、キャプテンとしてもチームをけん引した。
戸田は東海大学付属札幌高校を卒業後、東海大学を経て2018年にヴォレアスに入団。今季はリーグ戦40試合でベンチ入りを果たし、22得点をあげた。
本澤は駿台学園高校を卒業後、2019年にヴォレアスに入団。6シーズン目となる今季は40試合でベンチ入りを果たし17得点をあげていた。なお、2025ー26シーズンの韓国Vリーグのアジア枠トライアウトに参加していたが、4月11日に行われた最終ドラフト会議で指名には至らなかった。
田城は筑波大学卒業後、2015年にパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)に入団するが出場機会に恵まれず、2017年に当時の3部リーグであるV・チャレンジリーグⅡに所属していたヴォレアスに移籍すると今季まで8シーズンを過ごした。今季はリーグ戦で36試合にベンチ入りを果たした。
谷尻は東山高校から福山平成大学を経て、2021ー22シーズンに当時のV2リーグ所属のヴォレアスにリベロとして入団。今シーズンはアウトサイドヒッター登録でレシーブ要因としてレギュラーシーズンを通して10試合にベンチ入りをしていた。
■陳建禎
「今シーズンもたくさんの応援、本当にありがとうございました。ヴォレアス北海道に戻って、SVリーグに参加できて、本当に嬉しくて満足しています。監督やチームメイトのみんなが自分を信頼してくれて、本当に素晴らしいシーズン、そして素敵な思い出になりました。終わりは新たな始まりでもあります。皆さんがそれぞれの目標や道に向かって進み続けられるよう、心から願っています。またどこかでお会いできるご縁がありますように!今シーズン、本当にありがとうございました♪」
■本澤凌斗
「これまで6シーズンに渡りヴォレアス北海道でバレーボールが出来たことを誇りに思います。たくさんの応援をありがとうございました。サポーターの皆さんと会えなくなるのはとても寂しいですが、同時に次の挑戦に対して温かく背中を押していただけたのでこれからも頑張ろうと思います。このコメントを考えながら、いろいろあったな〜と振り返ってみてちょっと泣きそうになりました。それくらいヴォレアスでの6シーズンは濃くて、いまのチームが大好きなんだなと改めて感じました。これからどこでバレーボールを続けるのかはまだ分かりませんが、これからも応援していただけたら嬉しいです。チームのみんな、サポーターの皆さん、パートナー企業の皆さん、ヴォレアスに関わる全ての人に本当に感謝しています。本当にありがとうございました!!」
■戸田拓也
「シーズン中に発表がありましたが、今季限りでヴォレアス北海道を退団させていただくことになりました。皆様、これまで沢山のご声援ありがとうございました。この6年間ヴォレアスに在籍して、良い思いも辛い思いもどちらも味わってきましたが、とても幸せな時間を過ごせました。V3、V2、V1、SVリーグと戦うステージが上がるにつれて、練習環境や試合環境もどんどん良くなっていき、プロ選手としてよりバレーボールに打ち込める時間が増え、今思うのは”途中で辞めなくて良かった”ということです。全リーグを経験した身ですが、控えにいた時間の方が長かったです。出れるようになったのはほんと2年前くらいからで、それまではほぼ試合に出てなかったので”絶対出れるようになってから辞めてやる!”なんてことを考えながら若い頃はやっていました」
「そして今年29歳。30歳手前にして残り何年続けれるかわからない中で自分がどこまでやれるのかを確かめる為にも身を置く環境を変えてみたいと率直に感じたのでこの決断をさせていただきました。まずは、今までこんなにも選手の為に動いてくださったヴォレアスのスタッフの皆様に感謝しています。社長を始め、ヴォレアス社内で働いてる方々が熱量持って動いてくださっているからこそ選手は活かされてるなと歳を重ねるごとに感じていました。それについてきてくださったパートナー企業やサポーターの皆様にも感謝しています。選手の価値を皆様が高めてくださったからこそ、選手としてこのような考えを持つことができたと思っています。退団することをとても悩みましたが決断した今は清々しい気持ちです。次がどうなるかわからないですがこの状況を楽しみたいと思います。皆様と来季もどこかで会えることを目標に考えていますので今後も応援していただけると嬉しいです。今まで本当にありがとうございました!」
■田城 貴之
「サポーター、パートナー企業、連携自治体、そして、これまで応援してくださったすべての皆様、今まで本当にありがとうございました!故郷・北海道でVリーグ新規参入に携わらせていただき、さらにはV1、SVまで駆け上がることができたことは、私にとってこの上ない幸せなキャリアとなりました!選手としてはもちろん、パートナー営業としてクラブ運営にも携わらせていただく中で、より高いレベルのバレーボールに挑戦できる喜びとともに、クラブが大きく成長し、地域に根付いていく姿を間近で感じられたことはとても感慨深い経験でした!気力、体力、工夫の限りを尽くした8年間で、身体の限界まで挑戦させていただいたので、プレーヤーとしての悔いは一切ありません!」
「初めはただ好きだからという理由で始めたバレーボールでしたが、「将来の夢はバレーボール選手です」と言ってくれる子どもたちや、「鳥肌が立つような体験をして、仕事や勉強、家事を頑張る力になった」と声をかけてくださる方々のおかげで、誰かの喜びや力になる貴重な経験をさせていただきました!今後はプレーヤーではない立場から、また新たな挑戦をしていきます!25年間ほぼ毎日バレーボールと向き合ってきた生活は一変しますが、これからも誰かの喜びや役に立てる人間を目指して歩み続けます!そして、ヴォレアス北海道がこれからも皆様に愛され、熱狂と誇りを届けるクラブであり続けることを心から願っています!これまで本当にありがとうございました!」
■谷尻勝将
「みなさん、こんにちは!この度僕は25歳という若さで引退という決断をしました。僕のバレーボール人生をヴォレアスで終われるのは嬉しいです!ほんまにめちゃめちゃ楽しかったです。これからは新しい事に挑戦していきます。どうかみなさん見守っていてください。小さい頃からバレーを始めて支えてくれた両親、これまでのチームメイト・監督、スガイランドリーの皆さん、ほんまに感謝してます。ありがとうございました!!またどこかで」