©SV.LEAGUE ※写真は3月24日のもの

 大同生命SV.LEAGUE MENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME1が25日(金)に行われ、Asueアリーナ大阪にて大阪ブルテオンとジェイテクトSTINGS愛知が対戦した。

 レギュラーシーズン(RS)を37勝7敗の1位で通過した大阪Bは、クォーターファイナルを戦うことなく一気にSFに駒を進めた。一方のSTINGS愛知はRSを26勝18敗の4位で通過し、QFで東京グレートベアーズと対戦。GAME1、2ともに白星をあげ、2連勝でこのセミファイナル進出を決めた。両チームの対戦成績は5勝1敗と大阪Bが勝ち越しているが、果たしてチャンピオンシップの舞台ではどんな展開が待ち受けるのか。

 大阪Bはアウトサイドヒッター(OH)にトーマス・ジェスキーとミゲル・ロペス、ミドルブロッカー(MB)に西川馨太郎とエバデダン・ラリー、セッター(S)に永露元稀、オポジット(OP)に西田有志、リベロ(L)に山本智大をスタメンに起用。  

 対するSTINGS愛知はOHにトリー・デファルコとリカルド・ルカレッリ、MBに髙橋健太郎と村山豪、Sに関田誠大、OPに宮浦健人、Lに小川智大をスタメンに起用した。

 第1セット序盤、ルカレッリがサーブで大阪Bのサーブレシーブを崩し、宮浦がブロックアウトで得点を決めるとSTINGS愛知が先行するが、ラリーの効果的なサーブでブレイクした大阪Bがすぐに追いつく。タッチネット、アタックライン踏み越しの反則で点を得たSTINGS愛知が僅かにリードして中盤に差し掛かる中、西田のノータッチエースが決まり、さらに切り返しの攻撃でブレイクに成功し再び同点に追いつく。中盤から終盤にかけては両チーム譲らず一進一退の攻防が続いていたが、ラリーボールをデファルコが巧く押し込み得点すると18ー20で先にSTINGS愛知が20点台にのせる。STINGS愛知がブロック時にネットタッチを取られ、大阪Bが21ー21と同点に追いつくと、そこからは両者集中力を切らさない点の取り合いが続き、デュースに突入。先行していたSTINGS愛知は立て続けのスパイクミスで失点し、26ー25と大阪Bが逆転してセットポイントを握る。しかし、好調なルカレッリのサーブでブレイクしたSTINGS愛知が再び逆転、どちらに転ぶか分からない手に汗握る展開に。30点台に及んだ第1セット、最後は西田をブロックしたSTINGS愛知が2点差をつけ、31ー33で1セット目を先取する。

 続く第2セット、1点目から両チーム粘りの好ラリーを見せる。2連続でラリーを制し、さらに西川のサービスエースがさく裂して大阪Bが前に出る。サーブレシーブを乱されたSTINGS愛知は連続失点し、また永露にサービスエースを取られ、12ー6と6点差をつけられる。大阪Bは勢いに乗り、1セット目に続き2本目となる西田のエースも飛び出す。追いかけるSTINGS愛知は点差を詰めたいが、なかなか連続ポイントが奪えない。22ー15と大阪Bが大幅にリードする中、リリーフサーバーで入ったOH甲斐優斗のサーブを小川がAパスで丁寧に返すが惜しくも得点には繋がらず。セットポイントを握られた場面でSTINGS愛知が選手交代をしOH藤原直也がサーブで入る。1本目はサービスエース、2本目はレシーブを乱して得点につなげブレイクに貢献するが、最後はロペスが強烈なスパイクを決め、25ー18で大阪Bがセットを取り返す。

 注目の第3セット、序盤は拮抗した入りとなるが、ルカレッリの連続サービスエースが決まり、STINGS愛知が一歩前に出る。ここで引き離されないとばかりに大阪Bもロペスがサービスエースを決めすぐさま同点に追いつく。西田のブロックが決まって逆転に成功したかに見えた大阪Bだったが、STINGS愛知のネットタッチに対するチャレンジが成功しポイントがSTINGS愛知に入る。この得点から勢いに乗ったSTINGS愛知は連続得点を決め、13ー17と大阪Bを突き放しにかかる。点差を詰めていきたい大阪Bだったが、ここぞとばかりに今試合初めての宮浦のサービスエースが飛び出し、セットポイントを握られる。最後も宮浦がスパイクを決めて20ー25で3セット目を取り、STINGS愛知が勝利に王手をかける。

  後がない大阪Bは第4セット、スタートから西川に代えてMBに山内晶大がコートに入る。序盤はSTINGS愛知がリードを奪い、2ー5とリードをされた早い段階で大阪Bはタイムアウトを要求。何とかしてブレイクを取りたい大阪Bだが、サーブがネットを越えないミスとなる場面が増え、流れに乗り切れない。一方のSTINGS愛知はブロックタッチやブロックフォローで攻撃につなげ、中盤にも連続得点を獲得し9ー14とその点差を広げていく。その後も手を緩めず、確実に点を重ねるSTINGS愛知。大阪Bは選手交代を繰り返しながら反撃の糸口を探るが、勢いに乗ったSTINGS愛知の攻撃を止められない。最後は宮浦が渾身のサービスエースで締めくくり、16ー25という大差でSTINGS愛知が制し、セットカウント1ー3で準決勝の大事な初戦を制した。

 2セット目を大差で落としたSTINGS愛知だったが、それを引きずらずに3セット目以降に勢いを増し、サーブで攻めて大阪Bに思うような攻撃をさせず、丁寧なつなぎと爆発的な攻撃力を見せ勝利を手にした。2戦先勝となる準決勝で大きなアドバンテージを得たSTINGS愛知。一方、RS1位の大阪Bは後がなくなった。次戦、準決勝GAME2は26日(土)13:05から同じくAsueアリーナ大阪にて行われる。

■試合結果

大阪ブルテオン 1ー3 ジェイテクトSTINGS愛知

第1セット 31ー33
第2セット 25ー18
第3セット 20ー25
第4セット16ー25