28日にセリエA男子のプレーオフ5~10位決定戦の第5戦が行われ、大塚達宣が所属するミラノと垂水優芽が所属するチステルナが対戦した。
レギュラーシーズン(RS)6位のミラノはプレーオフに進出したものの、準々決勝でRS3位のチヴィタノーヴァに敗れ、RS8位で終えたチステルナもRS1位のトレンティーノに敗れた。どちらも準々決勝で敗退となり、5位~10位決定戦にまわっていた。
両チームともに2勝2敗で迎えた総当たり戦の最終試合となる第5戦はミラノのホームで開催され、大塚はスタメン起用、垂水はベンチスタートで第1セットが始まる。序盤からミラノが走りリードを得る。中盤にかけてもその点差を維持しながらミラノが優位に進める中、サーブレシーブを崩されたチステルナは18ー13の場面で垂水が途中出場を果たす。入ってすぐにサーブで狙われるも丁寧なAパスを返し、チームの得点につなげる。垂水がコートに入った直後、大塚は乱れたボールを拾いに行った際に頭をぶつけ負傷したことによりベンチに下がったため、洛南高校出身の同級生2人の日本人対決は僅かな時間で実現した。その後垂水がサービスエースを決めるも、チステルナは離された点差を縮めることができず、25ー20でミラノがまず先取する。
第2セット、垂水はスタートからコートに立ち、大塚はベンチで試合を見守る。垂水が鋭いクロスへのスパイクをミラノコートに叩き込んで得点し、序盤こそチステルナが一歩リードしていたが徐々に追い上げを見せるミラノ。中盤にはお互いにサーブでのポイントも飛び出し、終盤まで点の取り合いが続く。垂水はブロックでミラノの攻撃を阻む活躍も見せる。20点目以降も互いに一歩も引かず、デュースに突入。両者ボールを落とさず粘りのプレーを見せ会場が沸くが、最後は先行してセットポイントを握り続けていたミラノがサーブで崩して切り返しの攻撃で得点すると、28ー26で連取する。
チステルナにとって後がない第3セット、中盤まで一進一退の攻防が続く。12-12の同点の場面で垂水がサービスエースを取られミラノが先行する。そこからサイドアウトの応酬が続くが、垂水はなかなか攻撃を決めることができず決定率に苦しむ。終盤の土壇場で2連続ポイントを奪ったチステルナが20ー20と同点に追いつくが、サーブで攻めたミラノが一気に3連続ポイント奪ってリードすると、最後もミラノのセッター、パオロ・ポッロがサービスエースで仕留め25ー21でこのセットもミラノが制し、ストレートでチステルナを下した。
今試合で大塚はスタメン起用されたが1セット目中盤で途中交代、垂水は1セット目中盤で途中出場すると2、3セット目は先発出場を果たし、サービスエースとブロックポイントを含む7得点をあげた。大塚はスパイク打数が1と少なく、得点はなかった。
総当たり最終戦を終え上位4チームが準決勝に進むことになるが、ミラノは3勝2敗で2位が確定し準決勝へ進出。チステルナは2勝3敗の5位となり、惜しくも準決勝には進めずという結果となった。2位通過のミラノの他、準決勝に進むのは、4勝1敗で1位のモデナ、3勝2敗で3位通過のヴェローナ、そしてチステルナと同じ2勝3敗だが勝率で上回り4位を掴んだパドヴァだ。
準決勝は総当たり戦終了後の順位が上位のホームで1戦先勝のトーナメント形式で開催される。次戦、2位のミラノは3位のヴェローナと5月4日(日)0:30より対戦する。
■試合結果
ミラノ 3ー0 チステルナ
第1セット 25ー20
第2セット 28ー26
第3セット 25ー21