4日、セリエA男子のプレーオフ3位決定戦第2戦が行われ、石川祐希が所属するペルージャはピアチェンツァと対戦した。
レギュラーシーズン(RS)を2位で終え、プレーオフ準々決勝を危なげなく勝ち進んだペルージャ。しかしRS3位のチヴィタノーヴァとの準決勝で惜しくも決勝進出を逃し、ピアチェンツァとの3位決定戦にまわることになった。4月30日に行われた3位決定戦第1戦では3ー1で、ペルージャが見事勝利を飾っていた。
第1セット、石川はベンチスタートとなった。ペルージャは序盤から、相手のブロックなどに苦しみ4点差を許してしまう。13ー14の場面でアウトサイドヒッター(OH)カミル・セメニウクのブロックが決まり同点に追いついたペルージャだったが、20点以降再びリードを許してしまい、21ー25で第1セットを落とした。このセット、石川の出場は無かった。
第2セット、スタートからお互いサイドアウトが続く拮抗した展開が続く。何とか流れに乗りたいペルージャは9ー9の場面で石川を投入。積極的に石川にトスを集めると、20ー19、22ー21の重要な終盤の場面で見事スパイクを決める。ペルージャは25ー21でこのセットをものにした。
続く第3セットはスタートから石川を起用。序盤から両者攻撃陣が激しくぶつかり合う展開が続く。ペルージャは相手サーブに苦しみOHを多用する展開が続き、逆にピアチェンツァは偏りのない多彩な攻撃を見せリードを奪われてしまう。20ー23の場面など離されたくない場面で、確実にトスを決めきった石川だったが、ペルージャは21ー25でこのセットを落とした。
ペルージャにとって負けられない第4セット、セッター(S)シモーネ・ジャネッリはオポジット(OP)ワシム・ベンタラを積極的に使いリードを広げる。流れに乗ったペルージャは攻撃に幅ができ、ブロックポイントも出始める。石川も効果的なサーブでチームのブレイクに貢献。終始リードを保ったペルージャは25ー17でこのセットを取り切った。
勝負の第5セット、石川は1ー1の場面でブロックポイント、3ー3の場面から3連続でスパイクポイントを決めるなど持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮。その後ピアチェンツァのOPユーリ・ロマノのスパイクに苦しみ同点に追いつかれ、デュースにもつれ込んだが、最後はセメニウクが見事スパイクを決め、20ー18でペルージャがフルセットの激戦を制した。
石川はこの試合途中出場となったが、大事な場面で集まったトスを見事決め切り、チーム最多の18得点を上げこの試合のMVPに輝いた。この試合でフルセットの激戦の末に勝利し、3位決定戦で見事2連勝を飾ったペルージャは、セリエA男子プレーオフで3位に輝いた。これによりペルージャは、セリエAの上位3チームに権利が与えられる、2025-26シーズンに欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を獲得した。
■試合結果
ペルージャ 3ー2 ピアチェンツァ
第1セット 21ー25
第2セット 25ー21
第3セット 21ー25
第4セット 25ー17
第5セット 20ー18