[写真]=坂口功将

 4日、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のSAGA久光スプリングスは、アウトサイドヒッターの中川美柚(25)とグレタ・ザックマリー(33)、ミドルブロッカーの渡邊彩(34)、セッターの奥原花(24)の4選手が退団することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 今季のSAGA久光は2024年12月に行われた皇后杯で準優勝。SVリーグ女子ではレギュラーシーズン(RS)を3位で終えてチャンピオンシップに進出、ヴィクトリーナ姫路とのクォーターファイナルを勝ち上がるもセミファイナルでNECレッドロケッツ川崎に敗れ、最終順位は3位だった。

 退団と共に現役引退を発表しているのはハンガリー出身のザックマリー。ドイツやイタリアなどヨーロッパのリーグでプレーした後、今季SAGA久光へ入団。今シーズンは多くの試合に出場し、RSとチャンピオンシップを通してチーム2位となる総得点445点を獲得した。女子ハンガリー代表としても活躍したザックマリーが、日本のSAGA久光で選手としてのキャリアを終えることとなった。

 渡邊は、トヨタ車体クインシーズ(現・クインシーズ刈谷)や日立Astemoリヴァーレ(現・Astemoリヴァーレ茨城)などでプレーした後、今季SAGA久光へ入団。さまざまな場面で活躍を見せた今シーズンはRSを通して40試合でベンチ入りし、合計115得点をあげた。

 中川は東九州龍谷高校を卒業後の2018年に久光スプリングス(現・SAGA久光スプリングス)へ入団。在籍7シーズン目となる今季はRSを通して35試合でベンチ入りし、合計41得点を獲得した。

 アメリカ出身の奥原はカリフォルニア・バプティスト大学を卒業後、アルバニアのクラブチームに1シーズン在籍。その後、2023ー24シーズンにSAGA久光へ移籍した。在籍2シーズン目となる今季はRSを通して16試合でベンチ入りしていた。

 4選手はクラブを通じてコメントしている。

グレタ・ザックマリー

「忘れられない旅路を終え、ついに引退の時が来ました。SAGA久光スプリングスファミリー、スタッフ、チームメイト、ファンの皆様、そして私の人生の中でのこの章を特別なものにしてくれた全ての皆様に感謝します。この思い出は永遠に心に刻みます。これは別れではなく、新たな始まりに過ぎません」

渡邊彩

「この度、チームを退団する決断をしました。新しい環境の中、色々大変な事も多かったですがチームメイト、スタッフ、沢山の方にサポートしてもらい長いリーグをやりきる事ができました。ファミリーの皆様の熱い声援はどんな時も私の頑張る力になりました。SAGA久光スプリングスで経験した事はこれから続くキャリアの中で必ず活きると思います。1シーズンという短い間ではありましたが沢山の出逢いに心から感謝しています。本当にありがとうございました」

中川美柚

「今シーズンも沢山の応援ありがとうございました。7年間在籍したSAGA久光スプリングスを退団することに決めました。この7年間でスプリングスでしか経験できないことを沢山経験させて頂きました。偉大な先輩方と一緒にプレーしたこと、優勝を経験できたこと、成長していく楽しさを知れたり、振り返ると数えきれないほどあります。ここでの経験は私のバレー人生の軸にしていきたいと思います。楽しいことばかりではなかったけど、振り返ると全ていい経験をさせてもらえたと感謝しかありません。私はまだまだ成長したいし、もっとバレーを楽しめるように上手くなりたいです」

「その気持ちを胸にこれからも努力して成長した姿をお見せできるように頑張って行きたいと思います!そして、どんな時も暖かく応援して下さったファンの皆さん。皆さんが変わらず応援し続けてくれたことにより、踏ん張れた瞬間が何度もありました。そんなファンの皆さんに今度は私が勇気を届けられるように頑張って行きます!これからもSAGA久光スプリングスの応援と中川美柚の応援をよろしくお願いします!」

奥原花

「私は今シーズンをもってSAGA久光スプリングスを退団することを決めました。2年間という短い間でしたが、色々な意味で成長ができた2シーズンだったと思います。ファンの皆様にも沢山支えてもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。この2シーズンで磨いたスキルを次の挑戦で活かせるように頑張ります。引き続き、SAGA久光スプリングスの応援宜しくお願いします。本当にありがとうございました。Thank you.」