※写真は2024年12月12日撮影[写真]=坂口功将

 6日、Asueアリーナ大阪にて黒鷲旗JVA第73回全日本男女バレーボール選抜大会の決勝が行われ、男子はV.LEAGUE MEN EAST(Vリーグ男子 東地区)に所属する富士通カワサキレッドスピリッツと、早稲田大学が対戦した。

 現行形式での開催が最後となる今大会。男子の決勝を戦うのは今季のVリーグ男子で最終順位7位となった富士通と、2025年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦で現在首位を走る早稲田大だ。

 富士通のスタメンには、Vリーグ男子のレギュラーシーズンを通してチームトップの総得点を誇るアウトサイドヒッター(OH)秦俊介らが名を連ねた。一方の早稲田大は、男子日本代表に選出された3年生ミドルブロッカーの麻野堅斗や1年生OHの川野琢磨らがスタートからコートに立つ。

 第1セットは序盤からブロックの光る早稲田大が先行する。巧みな攻撃で得点を重ねる早稲田大は中盤にかけて21ー13まで点差を広げていく。しかし粘る富士通は20点以降、早稲田大を猛追。点差を縮めていくも、追いつくことは出来ずに25ー21で早稲田大がセットを先取する。

 続く第2セットも早稲田大がリードする入りに。中盤に入ると富士通に勢いが付き始め、ついに18ー18で同点に追いつく。以降の終盤は拮抗した展開が続き、試合はデュースにまでもつれる。最後はレフトからのスパイクが決まり、早稲田大がセットを取り切る。

 早稲田大が優勝に王手をかけた第3セット。序盤は2セットダウンで後がない富士通が前に出る。中盤にかけて流れを掴んだ富士通は攻守で力を発揮し始め、20ー13までリードを広げる。終盤、早稲田大は連続でブロックポイントを決めるなど食い下がったが、富士通がセットを取り切った。

 第4セットは序盤、攻守で粘り強さを見せる早稲田大が先行する。キャプテンの4年生セッター前田凌吾のトスから繰り出される縦横無尽な攻撃や、穴のない守備から流れを掴んだ早稲田大は中盤、10点差までリードを広げる。終盤も強さを見せた早稲田大は第4セットを大差で取り、セットカウント3ー1で勝利。初めて黒鷲旗の王者に輝いた。

■試合結果

富士通カワサキレッドスピリッツ 1ー3 早稲田大学

第1セット 21ー25
第2セット 25ー27
第3セット 25ー21
第4セット 12ー25