9日、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のAstemoリヴァーレ茨城が、アウトサイドヒッターの野中瑠衣(23)、室岡莉乃(22)の退団を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
野中は秋田北高校を卒業後、2020年に日立Astemoリヴァーレ(現・Astemoリヴァーレ茨城)に入団、今季のSVリーグでは通算39試合でベンチ入りを果たし362得点をあげる活躍を見せ、2025年度の日本代表に初選出されていた中、5シーズンで退団することとなった。
室岡は東九州龍谷高校を卒業後の2021年に入団。4シーズン目となった今季はコンディション不良に苦しみクォーターファイナルでベンチ入りするのみとなっていた。
二人はそれぞれクラブを通じてコメントしている。
・野中瑠衣
「今シーズンをもちましてAstemoリヴァーレ茨城を退団する決意をいたしました。入団から5年間、本当にたくさんのことを学び、成長させてもらいました。そして、成長を実感してきたからこそ、自分の力の足りなさを感じる日々でもありました。その頃から環境を変えることを考え始め、今シーズンは、より覚悟をもって挑んだシーズンでした。チームが歴史の壁を打ち破って良いカルチャーのベースを築くために、一筋縄ではいかないことも承知で自分が出来ることは全てやってみようと取り組みました。それでも私はまだ23歳という視野と、人間力と、実力と、経験値と、まだまだ積み上げるべきものが多く、挑戦してレベルアップしたい!という気持ちが一層強くなりました」
「これまで、たくさんの方に支えてもらい、先輩方の後を追いかけて来ましたが、ここからはまた新たな挑戦です。今まで未来が想像つかない挑戦には思い切って決断出来ない自分もいて、自分の生き方を変えてみたい、色々な世界を知って大きくなりたいと思い今回の決断に至りました。毎日、家族以上に長い時間を過ごし、苦楽を共にし、成長させてくれたスタッフ、仲間達には本当に感謝しています。たくさん話したり、深い時間を共有したことで、これからもこの縁を大切にしたいと思える仲間に出逢えたことは私の宝物です。そして何より、いつも応援して下さる皆さまの存在が、頑張る源になっていますし、会場でタオルやユニフォームを見る度嬉しく、気持ちが引き締まります。これからも、共に熱い時間を共有したいですし、応援して頂けると嬉しいです」
「また、私はチームを離れることになりますが、茨城はもちろんのこと、セカンドホームである秋田の皆さまにも、ぜひAstemoリヴァーレ茨城を引き続き応援して頂けると嬉しいです。最後になりますが、在籍した5年間たくさんの応援やスポンサーの皆さまのサポート、本当にありがとうございました。リヴァーレが、茨城が、秋田が、大好きです!またお会いしましょう!」
・室岡莉乃
「この度、Astemoリヴァーレ茨城を退団することになりました。まず初めに、これまで温かく見守ってくださったファン・サポーターの皆さま、支えてくださったスポンサーの皆さま、関係者の皆さまに感謝申し上げます」
「4年間という長いようで短かったリヴァーレでの活動は、自分にとってものすごく財産となりました。思い返すと苦しい時の方が多かったですが、その経験を含めて今の自分が作られていると思います。今後につきましては、常に新しい事に挑戦する姿勢を忘れずに、色々な刺激を受けながら更に成長していこうと思います。本当にありがとうございました」