17日、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のSAGA久光スプリングスが、佐賀県鳥栖市のサロンパスアリーナにて、SPRINGS WORLD CHALLENGE VOLLEYBALL 2024を開催し、中国の江蘇中天鋼鉄女子排球倶楽部と対戦。セットカウント0-3で敗れた。

 江蘇中天鋼鉄女子排球倶楽部は中国選手権、全国大会、リーグでの優勝、準優勝など多くの実績を残しており、さらに多数の代表選手、オリンピック、世界選手権、ワールドカップなどの世界大会メダリストを輩出してきた中国強豪チームの一つ。中国スーパーリーグでは3位、4月の中国バレーボール選手権では優勝している。

高卒ルーキーの井上未唯奈をミドルブロッカーで起用したSAGA久光。他にも多くの若手選手を先発で起用した。

 試合は、1セット目は中盤まで接戦が続いたものの、SAGA久光は長いラリーなどの肝心な場面で得点を取ることができず相手に連続得点を許すと、20-25でセットを落とした。2セット目では、大卒3シーズン目を迎える中島咲愛の力強いスパイクや井上のブロード攻撃や手足の長さを活かした高いブロックで得点を挙げたものの、相手のサーブや高いブロックに苦しめられ、17-25で奪われた。

 SAGA久光は3セット目の中盤でも相手の高いブロックとスパイクに苦しめられ、得点に差をつけられるが、サービスエースで差を縮めて勢いを取り戻す。だが、最後は22-25でセットを落とし、ストレート負けを喫した。結果的には敗れてしまったが、10月に開幕するSVリーグに向けてチームづくりを進める中、長いラリーでのアタック決定力や相手の高さに負けない技術が課題として明らかになる一方で、選手個々のプレー技術が成長したことが大きな収穫といえるだろう。

 試合後、酒井新悟監督は「中国を迎えての親善試合。このような機会をこれからも作り、より地域に密着した形でチームを強化していく。江蘇省さんは高さのあるチーム。いい練習になった。強豪相手にどう戦っていくか、今後の課題にもなった。普段練習でやってきている部分を出せた部分、通用しなかった部分がある。10月からの国スポ、SVリーグに向けて作り直していく」とコメント。開幕に向けてさらに調整を進めていくとした。

 またキャプテンの栄絵里香もコメント。高さのある相手との戦い方についての課題が見つかったとし、今後の修正を誓った。

 「相手の高さがあることは事前にわかっていたが、その高さに苦しめられた。細かいプレーの精度を高めて粘り強く戦わなければいけなかったが自分たちからミスを出してしまうことが多く課題が残るゲームとなった。リーグでも高い相手と戦うことになるので今回の課題を練習の中で修正し、高い相手に対しての戦い方を練習から意識して取り組んでいきたい。大同生命SV.LEAGUE開幕に向けてチーム一丸となり頑張ります」

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VOLLEYBALL KING 編集部

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