[写真]=古川剛伊

 2028年のロサンゼルス五輪に向けていよいよ始動した女子日本代表。5月22日に行われたキックオフ会見には今年度の登録35名のうち、30名が出席した。

 新たなオリンピックサイクルの始まりを象徴するかのようにフレッシュな顔ぶれも並ぶなか、その初選出組の一人に名前を連ねたのがデンソーエアリービーズのリベロ、川畑遥奈。2024-25 大同生命SVリーグでは全体1位となるサーブレシーブ成功率54.1%をマークした“SVリーグ初代トップサーブレシーバー”である。受賞について「日本のリベロはほんとうにレベルが高いので、そのなかで賞が獲れたことは嬉しいですし、そこからつないでくれたセッターなどチームメートのおかげで獲れたと思うので感謝しています」と本人は喜んだ。

 聞くに、そこでは自分が返球することは前提として、「アウトサイドヒッターの選手が楽にアタックに入れるように自分が広い範囲を捕ることや、相手サーバーの打ってくる場所を先に読んで、そこに入ることを意識してきた」成果が数字につながったのだという。

 「サーブレシーブは元々好きなので」とほほえむ川畑は、そうして今回、トップサーブレシーバーの勲章を提げて代表に初登録されたというわけだ。

 そもそも日本代表自体は「選ばれたい」と願っていたステージ。そこにはすでに、石川真佑(ノヴァーラ〔イタリア〕)や中川つかさ(NECレッドロケッツ川崎)ら同学年の面々が立っており、「同じシニアに入ってプレーができることが嬉しい」と語る。一方で同じポジションには海外組も含めてハイレベルな顔ぶれが並ぶわけだが、「自分が初選出だからとは言わずに、何よりリベロはしっかりと信頼を勝ち取っていくことが大事だと思うので。そこでは自分が目立つのではなく、周りを支える側としてアタッカーを活かしていきたい。私自身、コミュニケーションはとれるタイプだと思っているので、気を遣うことなく、積極的に自分を出していきたいと思います」と意気込んだ。

 とはいえ、日本代表に合流した当初は「探り探りで。どういう雰囲気なんだろう?とつかんでから、自分を出していこうという具合でした」と川畑。それもあってか、「最初はバタさん(川畑)、猫をかぶっているなぁって(笑)」と、同じくデンソーから代表に選出された麻野七奈未は明かす。いわく、川畑は「一度も黙っているところを見たことがないぐらいの人なんですよ。もうほんとうに一生喋っている。徐々にいつものバタさんになってきたけれど、まだおとなしい感じ」だそう。

 記者会見の壇上ではマイクを手に「この代表合宿で石川選手と仲良くなりました」と語り、会場の笑いを誘った川畑。選手どうしの信頼関係を構築することが、この先チームそして一人の選手として戦っていくうえで重要なことは誰よりもわかっている。だからこそ、持ち味のコミュニケーション力を日本代表でも発揮していく。川畑の本領は、これからだ。

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この記事を書いたのは

坂口功将

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