[写真]=ヴィアティン三重

 V.LEAGUEに所属するヴィアティン三重は、元女子バレーボール日本代表セッターの宮下遥さんがクラブのバイスディレクターに就任したことを発表。宮下さんは就任にあたり記者会見を行い、地元である三重県で新たなスタートを切る思いを語った。

 VT三重のホームタウンである三重県桑名市出身の宮下さん「地元・三重でスポーツに関わる仕事に就けることを本当にうれしく思っています。たくさんの奇跡が詰まったこのご縁に本当に感謝しております」と、会見冒頭で笑顔を見せた。

 また、VT三重では地域のスポーツ振興や青少年育成などに更に注力していく体制を確立するため、事業部長を補佐する立場となるが、「競技者として長くやってきた経験を、子供たちを中心に地域の方たちに伝えていけたら。そういうところからバレーボールの素晴らしさ、ヴィアティン三重の魅力を伝えていけたら」と話し、地域密着型クラブとしての在り方にも深く共感を寄せた。

 現役引退直後はバレーボールから離れる道も考えていたという宮下さんだが、「最終的に、自分は人が好きで、スポーツが好きで、そこに携わっている時が自分らしくいられると感じて」と心境の変化を明かす。「私の思いとチームの思いが交わる部分もあって、このチーム、この地域のために頑張れるんじゃないか」と、就任を決意するに至った経緯を語った。

 小学生以来となる三重県への“帰郷”には、「家族もいて、帰ってきて良かったと思える場所」と、地元への深い愛情もにじませた。

 VT三重については、「誰かのためや地域のためという思いを強く感じるチーム」と語り、クラブの姿勢に共鳴。選手時代に培った「プレッシャーの中でこそ力を発揮できる」という自身の強みを、これからのクラブ運営にも生かしていきたいと抱負を語った。

「プレーでもプレー以外でも、やり切る力はつながる部分がある。そこを信じてやり抜ければチームのためになる」と、強い決意を見せた宮下さん。新たな立場から、VT三重と地元である三重県の未来を支えていく。

[写真]=ヴィアティン三重