11日にバレーボールネーションズリーグ(VNL)2025男子の予選ラウンド第1週の初戦が行われ、バレーボール男子日本代表が世界ランキング24位の男子中国代表と対戦した。
今季からロラン・ティリ監督を新しく迎え、初の国際大会に挑む新生日本代表。パリオリンピックで主にスタメンで出場していた選手たちが欠場する中、セッターには大宅真樹、アウトサイドヒッターには大塚達宣と富田将馬、オポジットに宮浦健人、ミドルブロッカーには村山豪とエバデダンラリーが起用され、リベロには小川智大という布陣でのスタートとなった。
第1セットは序盤から一進一退の攻防が続く。日本は宮浦を中心に、要所でミドルを使いながら攻撃を重ねる。中盤もお互いに点の取り合いになる中、2点差をつけた日本が先行して終盤に入る。大塚のサービスエースで20-17とリードを広げたが、直後にサーブレシーブを乱された日本が連続で失点。それでもサイドアウトをきっちり取り切った日本が25-23でまず先取する。
続く第2セット、立ち上がりは日本の3連続ポイントでスタートするが、中国も負けじと強烈なサーブで日本の守備を崩し追い上げる。宮浦の巧みなフェイントや村山のキルブロックで得点を重ねるが、中国もラリーを制して点差を離されない。中盤にサーブで主導権を握った日本が徐々にリードを広げていき、20-13と7点差をつけて20点にのせる。1セット目同様、リリーフサーバーで投入された甲斐優斗がサービスエースを取りセットポイントを握ると、最後も中国の守備を崩してブレイクし25点目を取り、日本が勝利に王手をかける。
注目の第3セット、スタートから中国のフロアタッチのチャレンジを成功させ日本が僅かに先行するが、中国も離されまいと得点を重ね序盤は拮抗した試合展開になる。しかし強烈なサーブからの3連続ブレイクで中国がリードを得る。2点差を追いかける日本は富田のサーブターンでブレイクし、17-16と逆転に成功。その後も富田のサーブで連続ポイントを奪った日本が点差をつける。そのままリードを保った日本、最後は富田がスパイクを決め切ると25点目を取り、ストレートで勝利を飾った。
1セット目は接戦を制し、2セット目は攻めたサーブと安定した守備を見せ圧倒し、3セット目はリードされていたところから中盤に逆転しセットを取り切った日本が大事な初戦をストレートで勝利した。次戦は12日(木)21:30に世界ランキング1位の強豪ポーランド代表と対戦する。
■試合結果
日本 3-0 中国
第1セット 25-23
第2セット 25-14
第3セット 25-22