26日にバレーボールネーションズリーグ(VNL)2025男子の予選ラウンド第2週の第2戦が行われ、日本代表は世界ランキング2位のフランス代表と対戦した。
今季からロラン・ティリ監督を新しく迎え、初の国際大会に挑む新生日本代表。中国で行われた第1週目を3勝1敗で終え、2週目のブルガリアラウンドに入り、2週目第1戦はブルガリア代表にストレートで敗戦していた。
このブルガリアラウンドではパリオリンピックで主にスタメンで出場していた選手たちが欠場する中、セッター(S)には大宅真樹、アウトサイドヒッター(OH)には富田将馬と甲斐優斗、オポジット(OP)に宮浦健人、ミドルブロッカー(MB)にはエバデダンラリーと佐藤駿一郎が起用され、リベロ(L)には小川智大という布陣でのスタートとなった。
第1セット、一進一退の攻防となった序盤の戦いを先に抜け出したのはフランスとなった。それでも日本は佐藤のサーブからブレイクし再び同点とすると、多彩な攻撃を見せ中盤までサイドアウトの取り合いとなった。終盤、ブルガリア戦でサービスエースを決めた山崎彰都をリリーフサーバーでコートに送り込み流れに乗ると、20-18と先に20点台へ乗せた。フランスのタッチネットで3点差とした日本はその勢いのままセットポイントを握り、最後は宮浦が得点し25-22で第1セットを先取した。
第2セット、先に前に出たのは第1セット同様フランスだった。3点のリードを許した日本だったが、甲斐が冷静なプレーを見せ徐々に点差を縮めにかかる。それでもフランスはOPのテオ・フォールのサービスエースやSのティジ・ウアロウのツー、ハイセットへの3枚ブロックなどで17-12と点差を5点に広げた。流れを変えたい日本はOPの西山大翔とSの永露元稀を2枚替えでコートに送り、終盤には山崎とOH大塚達宣もコートイン。チーム全員でフランスの背中を追うも、最後はフランスのパイプ攻撃が決まり19-25でこのセットを落とした。
続く第3セットもフランスが先行する展開となるが、日本も粘り強い守備から攻撃に繋げ8-8と同点にする。フランスはこのセットでもOPのテオ・フォールがサービスエースが決め勢いに乗ると、連続得点を奪い15-10と再び点差を離し、その点差を保ったまま試合を進めたフランスが先に20点台へと乗せた。終盤、替わって入ったMBの三輪大将が存在感を示し、宮浦の2連続サービスエースで追い上げた日本だったが、最後はOHのトレボール・クレブノが得点し25-22でこのセットも落とした。
あとがない第4セット、日本はOHに大塚達宣と山崎彰都を、MBに村山豪と三輪大将をスターティングメンバーとして起用し、6-3と先にリードを奪った。8-6の場面で村山がサイドラインギリギリのノータッチエースを決めチームを勢いづかせると、14-10の場面では宮浦のノータッチエースも決まり、5点差とした。このセットを取り切りたいフランスはレベルの高いプレーを見せるも日本の勢いは止まらず、最後は西山がスパイクを決め25-20でこのセットを奪い、勝負の行方は最終第5セットへ持ち込まれた。
第5セット、ファーストポイントは大塚の鋭いスパイクとなった。第4セットの勢いそのままこのセットも取り切りたい日本は、宮浦のサーブで崩すと大塚のブロックポイントが決まり6-4と2点のリードに成功。8-6の場面では村山がこの試合2本目のサービスエースを決め、その直後に大宅がダイレクトで相手コートに叩きこみ3連続ポイントを奪った。どうにか流れを変えたいフランスも様々な攻撃を見せるも、最後は宮浦のサービスエースが決まり15-11で第5セットを取り切り、この試合に勝利した。
世界ランク2位のフランスにフルセットで勝利し前回大会決勝のリベンジに成功した日本代表。次戦は27日(金)21:00より世界ランキング13位のウクライナ代表との対戦が控えている。
■試合結果
日本 3-2 フランス
第1セット 25-22 / 第2セット 19-25 / 第3セット 22-25 / 第4セット 25-20 / 第5セット 15-11