SVリーグ所属チームから新Vリーグ所属チームにプロバレーボール選手として移籍。移籍1年目にして、チームを新Vリーグ初代チャンピオンに導く立役者となる。しかし、惜しまれながらも1年にして退団。次に選んだ道は、同じ新Vリーグに所属するチームであった。
プロバレーボール選手として活動する笠利選手には、どのような想いやこれからのビジョンがあるのか。新天地で活動を始めた笠利選手にお話を伺いました。
※取材は7月7日に実施
SVリーグと新Vリーグのギャップもあった。それでも楽しかった。
――バレーボールを始めたきっかけを教えてください。
笠利 本当は野球を始めようと思っていて、体験に行ったんです。ただ、そのチームは大会前でとてもピリピリしていて、体験で怒られました(笑)もともと両親はバレーをしていたので、次はバレーの体験に行きました。自分自身とても体を動かしたいと思っていて、実際にバレーをしてみて楽しかったし、優しく指導してくれて。小学2年生からバレーボールを始めました。
――小学2年生からのバレーボール人生。印象に残っている試合を教えてください。
笠利 学生時代で印象に残っている試合は、国士館大学四年生の時の入替戦で負けた試合。関東一部に所属していましたが、僕がいた頃は毎年入替戦に回るような順位でした。四年生ではキャプテンをしていて、四年生の秋の入替戦で負けてしまった。後輩たちを関東二部で戦わせることになってしまったこと、すごく申し訳なくとても印象に残っています。
逆に一番嬉しかったことは、フラーゴラッド鹿児島(以下フラゴラ)に所属し、新Vリーグ優勝を果たせたこと。前所属チームは東京グレートベアーズ(以下グレべア)でSVリーグに所属するチームでしたが退団し、新Vリーグにカテゴリーを移し、プロバレーボール選手として移籍しました。プロ選手として活動し、優勝することができたこと、そしてチームや応援してくださったファンのおかげで自分自身もMVPを取ることができました。本当に感謝しています。
学生の頃は周りに恵まれて、勝つのが当たり前の環境で育ちました。だからこそSVリーグと新Vリーグというギャップもありましたが、チームを創り上げていき、優勝することができた、この経験がとても楽しかったです。

自分の立ち位置も考えて、バレーボールを次に繋げたい。
――SVリーグから新Vリーグにカテゴリー変更した理由を教えてください。
笠利 海外挑戦も視野に入れていたのですが、そんな矢先に肘を手術することになりました。手術後ということもあり、国内にいた方が安心かなと自分で考えました。国内にいれば、ファンの方にも見てもらえますし、カテゴリーは違くてもまずは試合に出たい。自分の力を出したいし、魅せたいと思ったんです。そんな時にフラゴラに所属していた長友優磨さんに、「フラゴラはどうですか?」と聞いたところから話は進みました。フラゴラというチームはどんどん強くなって、魅力的なチームだなと僕自身も感じていましたし、なにより必要としてくれているのが嬉しかったです。そういうチームでバレーボールをしたいと思いました。
――チーム優勝の立役者であった笠利選手はチームを退団。新たなチームでプロバレーボール選手としてどういう活動をしていきたいですか?
笠利 プロバレーボール選手として2025-26シーズンはレーヴィス栃木(以下レーヴィス)に移籍しました。プロ選手はこのチームで僕1人。求められているものや期待も大きいと思います。チームでは上から3番目の選手になるので、プレーや行動で見せて伝えられるように僕自身もこのチームでさらに成長したいです。
フラゴラの時はSV経験者も多く、言いやすかったし伝えやすかった。今は伝え方やタイミングも意識して日々練習に取り組んでいます。
またアカデミーの子たちもいるので、バレーボールをするだけではなく指導もしたい。アカデミーの子たちにも、バレーボールは楽しいと思ってもらえるように取り組み、伝えていきたいです。

――レーヴィス栃木の魅力を教えてください。
笠利 レーヴィスは昨シーズン初めての新Vリーグに参入したチームでありながら、ホームゲームでは1,700人を集客していたり、東地区4位という結果を残していたり、他のチームとも違うなと思いましたし、栃木を盛り上げようとしている取り組みが面白そうだなと思っていました。実際に選手同士も仲が良いですし、フロントとも仲が良い。チーム全体の雰囲気が良いので相談もしやすいですし、思ったことを言ってくれると嬉しいとも言われているので新加入選手でありながらもとても居心地が良いチームだなと思っています。
フラゴラに所属しているときも地元愛をすごく感じて、僕自身、次は地元に近い関東のチームでバレーをしたいと思っていたので、自分でチームを探して、レーヴィスの話を聞いて、貢献できる部分があるかなと思い入団を決めました。レーヴィス自体が結果を残さないといけないシーズンであると思いますし、アウトサイドヒッターのポジションで自分の力を使えるのではないかなと思いました。
――今シーズンの目標を教えてください。
笠利 チーム目標である東地区2位以上。プレーオフ進出です。簡単ではないと思いますが、できないとも思っていません。全員がまとまって、みんなで目標を達成したいです。初めての東地区での試合なのでそこも楽しみにしています。色んな選手も見れるので。また個人的にはプレーオフに進出して、フラゴラと試合がしたい。フラゴラの時は勝負所で長友さんが決めていましたが今度は自分が決め切れる選手になりたい。20点目までも、20点目以降も。プロ選手として呼ばれている以上、個人の目標でもあります。

尊敬する人はたくさんいる。みんなとてもかっこいい。
――尊敬する選手や目標としている選手を教えてください。
笠利 たくさんいるけどいいですか?(笑)
1人目は長友優磨さん。優磨さんは勝負強く、点を取れる選手。人付き合いが上手で、人としても尊敬しています。面倒見が良くて、背中でバレーを語ってくれる。試合前の準備も、パフォーマンスも全てかっこよくて、僕もああなりたいなって思います。また優磨さんもカテゴリーを変えて、V3リーグ時代から毎年優勝を果たし結果を出している。僕も結果で見せたいと思います。
2人目は戸嵜嵩大さん。移籍の相談もしましたし、戸嵜さんは自分で選んだ道を正解にする人。その時の自分の意志で道を決めて、そこで結果を出している。かっこいいなと思います。
3人目は野瀬将平さん。バレーをしながらチームの為に行動している姿、バレー界全体も良くしようとしている姿を見て、バレー以外の柱もあってかっこいいなと思っています。アドバイスもたくさんくれますし、僕自身とても尊敬しています。

――最後に、読んでくださった皆さまにメッセージをお願いします!
笠利 読んでくださりありがとうございます!僕に興味を持ってくれて読んでくれたと思うのですが、2025-26シーズンは笠利真吾、レーヴィス栃木、なかなかスポットライトがあたりづらい新Vリーグにもぜひ注目してほしいです!レーヴィス栃木の一員として、バレーボール界そして、栃木を盛り上げられるように貢献したいと思っています!
またバレーボールは楽しいと伝えていけるように、自分自身も体現していきたいと思っています。ぜひ新Vリーグにも足を運んでくださると嬉しいです。応援よろしくお願いします!
